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20210825 転職活動総括② 実動編 [仕事の話]

さて、第2部です。
段落構成などは前回を参照してください。書けそうなので、おそらく今日で最終の3部も書きます。

今回は主に面接対策です。

1.どういう動きをしたのか
2.全体方針として少し抽象的なレベルでは何を考えていたか

今回は2の話がメインとなります。やってたことは平たく言えば面接しまくっていただけなので(笑)


1.書類通過後にやっていたこと

①書類が通過した会社の面接を全力でやりきる (日程調整~面接準備~振り返り)

・日程調整
書類通過とともに面談の日程調整が入ります。
書類の通過率は結局30%程度と高かったので、最終的に日程調整が一番の課題となりました。
自分が日時調整時に決めていたルールは以下の通り。
●朝がそんなに強くないので、11時開始とする(夜はこだわらない)。
●面接の間隔は最低でも30分、基本は1時間あける
●1日に入れる面接は3件までとする。
●応募先整理シートで評価した「志望度」の高いところを優先し、志望度が高いけど遅いところは日程を前倒しにしたりする
●志望度が同程度の場合は足並みを揃えるように日程調整をする


・面接準備
これについては、
教育系の転職活動中にすでに仕込み終わっていたこと と、
応募先各社に対してやったこと の2方向があります。

前者としてはweb面接インフラの整備です。
webカメラ・簡易的な照明・surfaceを有線LAN接続するためのコネクタを用意し、
web面接においてなるべく自分の印象が良くなるように機器を整えてます。
これをやろうと思ったのは以下の記事を読んでのことなので、紹介しておきます。
https://note.com/kyo_anzai/n/nfaa146000839?magazine_key=m1b88fdaad54a


もう1つは、応募先各社に対してやったことですね。大きく2ステップです。

最初は会社調査です。
応募先の会社のHP、上場している場合はIR、口コミサイトは転職会議とOpenworkのチェックです。
HPのチェックは最低限絶対すべきですが、プレスリリースを舐めるように見てる人はあんまりいないと思うので、差をつけるなら要チェック。
IRがある場合は情報の宝庫なので、めんどくさくても避けずに読み切ります。経理としては、どういう風に開示資料を作っているかも透けて見えたりするので重要です。決算説明会資料のパワポなどもチェックして、事業の主要KPIなどを把握します。
口コミサイトは参考程度に軽く見ます。振り返って評価すると、あんまり情報としての価値はありませんでしたが、幻想を見過ぎず、応募先に対する期待値をコントロールする上で儀式的な意味はありました。

次に面接のカンペづくりです。
かき集めた情報を元に志望理由と逆質問を用意して、エージェント経由の場合は面接前にエージェントに共有し、違和感やダメな部分が無いかチェックしてもらっていました。初回は模擬面接とかしてもらってます。web面接の際はzoomのウィンドウとカンペのgoogleドキュメントを画面に半々で表示して、カンペを議事録代わりにもしてメモを取りながら面接を受けてます。 これで準備は終わりです。これを面接ごとにやってますが、大体20回くらいやってます。
もっとも会社調査は1次面接前のみで、それ以降はカンペづくりのみですが。


・振り返り
面接後の反省会です。
エージェント案件は基本的に面接後にエージェントに連絡するものなので、そこでエージェントと反省会をしますが、面接準備で作ったカンペに議事録として面接時に話したことをメモしてあるので、それを先にメールしといて、詳細を共有しながら話してます。
あとは面接を通して応募先に対する志望度が変動したりしたので、それを応募先整理シートに反映したり、エージェントにも伝えたり、といった感じです。
逆質問や受け答えについても反省をします。この質問は良かった/ダメだったとか、この話をしてよかったとか、次はこの質問についてどう回答しようとか、そういうやつですね。
自己紹介の話し方についても、僕はフリーターをしてたりと異色の経歴の持ち主(自分で言うな)なので、そこの説明の仕方もブラッシュアップしていきます。


②適性検査対策(SPI対策・簿記の復習)

・SPI対策

適性検査する会社、ちょいちょい多かったです。結構古めの企業も受けたからなんですが、
僕は新卒活動をしていないので、SPIをろくにやったことがなく、東大卒のくせにクソほど苦手でした(笑)

なので、急遽600円くらいのアプリを買って2日くらいで一通り練習できるものは練習しました。心理テストみたいなやつは問題ないですが、算数チックな奴は練習して少しはマシになったと思います。

何回も算数や国語みたいなテストが出る場合は、問題をできる限り控えて後から復習するつもりでしたが、結果としてあまりその必要はなくてよかったです。


・簿記の復習
1社だけ簿記のテストを出してきた会社もあって、急いで商業簿記2級の総復習をしました。
一応2級は取得しているし、1級の範囲も何周かやってるので、仕訳の書き方さえ復習しとけば楽勝でしたが、2級は範囲改訂で全体的に難しくなっていることもあり、どうせ取り直すつもりだったので、テキストも買い直しました。



2.何を考えて面接に向き合っていたか
最初に断っておくと、面接は準備が殆ど勝負を決めると思ってます。
なので、これは準備の話です。ある面接を終えて「次の面接をより良くするための準備」の話。
いきなり最善の準備をするのは面接においては難しく、予行演習が1回増えるようなものなので、最初の面接はできる限りカジュアル面談にしておくと良いと思ってます。(結果的にカジュアル面談が1次面接扱いされることはありましたがw)

①とにかく記録を取る
面接の議事録を作ること、それがこの段階で最も意識していたことです。
教育系の転活をしていた時からですが、とにかく面接での会話を極力そのまま記録してます。
会話にも集中しないといけませんが、記録の方が重要だと思っていたくらいです。

面接は1回で終わりではないです。次の会社の1次も、あるいは同じ会社の2次もあります。次があるんですから、今が成功であれ失敗であれ、活かす余地があるんです。それを実現させる必要条件が、記録を取ることだと思ってました。
自分の経歴では何がよく聞かれる質問なのか?
面接という場では基本的に何が会話の俎上に上がってくるのか?
良かった/悪かった自分の言動は何か?
相手が何の話をしていたのか?
面接官について、ひいては相手の会社について自分がリアルタイムで何を思ったのか?
あるいは議事録を読み返して、客観的に振り返れたときに自分が何を思うのか?

面接の最中に起きたことをすべて覚えておくことは不可能です。
緊張してたり、高ぶっていたり、とにかく普通のメンタルとは少し違いますから、難しいです。

対面の面接でメモを取ることはなかなか難しいですが、それでも筆記具をもっていって、可能な限りメモを取るべきです。この場合は後で帰ってから、PCに記録してます。
後に続く②③も、全ては記録を取っているからこそ精度高く実現可能な「次への準備」となります。


②逆質問を制御して面接を半構造化する

初めに、面接というものはアカデミック的な話では3種類に分かれます。
詳しくはもうこれを読んでください。 
https://mitsucari.com/blog/structure_intervier_comparison/

これは自分の、つまり候補者の側から見た話ですが、採用面接が構造化されているという事はありません。各会社・各面接官によって多種多様な質問が飛んできます。
こちらが高頻度で決まってする話は、自己紹介と逆質問です。

僕が大体10社くらいの面接を同時並行で受けていくにあたり、目標としていたことは
「応募先を比較し、見定めるために各応募先で共通の比較可能な情報を入手する」
です。

そのために逆質問を標準化することにしました。要は各応募先に同じ逆質問あるいは言い方が違っても、趣旨は同じ逆質問をしています。つまり面接を半構造化面接に近づける、という事です。質問は固定化しても相手の返答は多種多様な展開を見せ、そこからの深掘りをしたりもするので、全部をコントロールはできません。いきなり流れをぶった切るのはマイナスイメージを与えかねませんし。

特に実務担当者の面接官に対しては、
「チーム構成」「使用している業務ソフト」「Excelの使用割合・関数のレベル」
などを必ず聞いています。勿論、応募先によっては求人情報に書いてあったりするので、そういう場合は逆質問しません。「ちゃんと読んでいません」と言わんばかりの自殺行為なので。
これらの質問は、自分が応募先でどういう風に仕事をするかのイメージを構築する上で有効な質問なので、もちろん比較をしない場合でも意味のある質問でもあります。
会社の募集背景が透けて見えたりする質問でもあります。

また、人事担当や役員など、面接官の役職に応じて逆質問を使い分けることも当たり前に必要です。
これはどちらかというと、面接のパフォーマンスとしての意味合いもありますが、会社全体の組織的な課題や、人事制度面における応募先の良さ/懸念点など、その担当者からしか聞けない情報を聞くチャンスでもあるので、形式と実質の両面で必要です。
経営陣には抽象度の高い質問を投げるのがセオリーだし、また自分を鍛える意味でもいいチャンスなので、実務的な話ではなく、将来の展望やIPOの目的など、役員ならではの視点の話題を遠慮なく振ってたりします。ちゃんとした経営陣なら、自分の想定以上のレベルで打ち返してくれます。

こういう感じで逆質問を整えることで、面接の流れを多少なりとも自分側に引き寄せて、ベストな受け答えや、自分が欲しい情報を引っ張って応募先の比較検討に役立てることができました。

僕の場合は、経歴にフリーターなどの空白期間があることもあり、そこに対する質問がほぼ定型化していたことも助けとなりましたが・・・(笑)



③相手を見定めつつ自分の変化に目を向ける

選ぶ側として最も重要なことは、
「結局この会社どう思う?」なんですが、
僕のやっていたこととしてはもう一歩踏み込んで「なんでそう思うんだろ?」
を面接を振り返りながら突き詰めてました。癖みたいなものとしてあんまり意識せずやってましたが。

応募先を比較検討することは、翻って自分の価値基準を分析することになります。
同じことです。よっぽどのことがない限り、すべての条件において1番の会社などなく、必ず何らかの妥協を要求されるというのが、僕の社会人レベルにおける現実だと思っています。
※最もホワイトな会社は、もしかしてキャリアの成長度合いでは2番目にホワイトな会社に負けているかもしれません、とかそういう微妙なニュアンスの話を含みます。

自分が求人情報において何を懸念しているのか、あるいは何に魅力を感じているのか
=自分が何に価値を強く感じるのか
を分析していく作業です。
これは最後の意思決定において非常に重要な意味を持つので、
自分の感想をないがしろにしないこと、内定をもらう事に拘って自分の懸念点を放置することが無いようにした方が良いと思います。

内定が1個しか取れなかったらそこに決めるしかありませんが、そういったことを回避するために複数の内定を取って選択肢を確保する話と、上記の話は矛盾しません。
むしろ、誠実かつ隙のない対応が先方の高評価を引き出す可能性もあると思って対応した方が良いと思ってます。
振り返ってみると、これはオファーの相見積もりを取る話なので、自分が新しい業務システムの導入先/あるいは新規の得意先を複数社比較検討する話と殆ど同じです。仕事の意思決定をいかにするか、という話をそのままパラレルにとらえて最善の手段を模索していく事は活動以上に自分のビジネストレーニングとして意味を持っていきます。


特に応募先整理シートで設けた項目(年収・残業時間・フレックスの有無など)は分かりやすい指標なので、それのうちどれを気にしているのか、面接を受けていく過程でも振り返っていったんですが、
自分は特に「残業時間・働き方についてやっぱりやけに気にしているな」という感じでした。
これは面接を受けていく中で、時系列の変化の中で生じた変化なので、やりながら考えないと出てきませんでした。
朝令暮改かもしれませんが、それでもこういう変化を自覚し、意固地にならず許容できるか、というのはそれなりに大きい問題だと思います。

最近は働き方に対して気にしてる会社も多いし、上場済みor上場を目指している会社は36協定の遵守なんかも基本的には意識しています。 エージェント案件は基本はエージェントにヒアリングを任せた方がいいかもしれませんが、 直接応募では結局自分が聞くしかないですし、エージェント案件でも面接の場で企業側から積極的に残業時間の実状について真摯に開示してくれるケースもありました。 ※上場準備は大変なので、そうは言っても守れていない実状も見えますが、真っ当な会社なら少なくともスタンスとして実状に懸念を示し改善の姿勢を見せてきます。マネージャーなど管理職以上がそれを気にかけられていない会社は、自分は危ないと思ってます。マネージャーはリソースをマネジメントするのが名前の由来という事に勝手にしてますw


とはいえ、この時点では
「年収を一番重視しよう!多少は我慢できるし、自分の業務改善力で減らしていく余地もあるだろう」というスタンスでいたので、めちゃくちゃヤバそうな会社以外はある程度許容する方向で進めていました。

当時はここでの内省を踏まえて、逆質問の仕方や特定の応募先についてエージェントへの情報収集を依頼したりする程度で、選択肢を確保する意味でも基本的に落ちない限りはそのまま選考を進めていました。


以上、今回はここまで。最初のオファー面談が決まるのが、活動2週間~3週間経過くらいです。
最初のオファー面談を含む1週間…まあ先週の1週間の話ですが、これは次の記事で。


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