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20230625 管理職キツイ問題と2ヵ月目の振り返り [仕事の話]


4月から部のマネージャーになってます。
経理担当者というスタートからすると立ち位置的には2段階くらい上がった気がする(元々は経理マネージャーになることは目指してたけど、経営管理部自体のマネージャーになれるとは、少なくとも入社時はまだ想像できていなかったと思う。

4/1の記事で考えていた事を振り返った。
そこで考えていたことに反して、正反対のことはしていないと思うけど、自然と常に①~⑤を口にしているレベルかというと、そんなレベルには到底及んでいない。

ただ、このポジションは伝言ゲームをする事が多いと感じたことは、
解くことが経営陣(クリエイター)によって意思決定された問題の定義を考える過程で、自分が介在価値を出さないといけないという形でかなり具体的な場面として具現化していると思う。


3月~5月の上司からの評価は良い評価だったし、今のポジションを任せていけると感じたという事は言われたので、それはポジティブだと思う。自分自身、自己評価は高めに書けた。
6月はまた別の評価期間なので、6月が良いとは限らないけど、今のところとりあえず致命的な死に至るような事態はまだ起きていない。

いくつかの不安な案件はあるけど、ひとまず出している今の結果や状況について、俺は何とか自分自身を許容できると思う。ベストを出しているからokというものでもない(求めるパフォーマンスに達しているかどうかだけで判定されるべきだ)けど、ベストは尽くしていると言える。


ただ、自分の相対的な基準で、マネージャー前と比べてめっちゃ働いていることだけが問題。

定時+平均30時間くらいの残業が3ヵ月続いているだけなので、定時が7.5時間なのでフルタイムの人間からすると常時残業が20時間程度で続いている程度の水準に換算されうるけど、あくまで自分の過去と比べたらパフォーマンスを出すために、定時に収まってないという感じ。
経理としてならまともに年度決算の時でさえ、周りの状況が悪くなければ初月だけ20時間残業だけど、そこから株主総会に向けた2,3ヵ月目は残業無しだったし。

体調不良で休んだことはまだ無いけど、休んでもおかしくないかも、みたいな感じはする
あと、単純にワークライフバランスの観点でやっぱよくないよなとは思う。自分はやっぱそこには関心はある。就労だったり、社として特定の観点で働くという事について問題意識や関心や考えを持っているくせに、ワークライフバランスをちゃんとコントロールできないっていうのは、自己矛盾だと思うし、センスがないと思う。ダサい、かっこ悪い、エレガントじゃない。
今の会社に居続けられない理由になる潜在的な要素として立ち上がってきたのが、この管理職キツイ問題。

昔に比べて単純に労働耐性が上がったし、一応なぜ今の会社で頑張るのかという動機付けも一応ちゃんと言語化はされているし、管理部マネージャーというポジションに対する矜持みたいなものもあるし、アウトプットの見せ方に課題はあるものの、その内容や質自体は社外含めてしっかり評価されている感じはしている。とはいえ、それだけでは俺はダメなんだなということを感じる。何とか長時間労働してやっとこさ高いパフォーマンスを出しましたというのは、少なくとも自分が認められる自分ではない。

他の部署のマネージャーも同じかそれ以上には残業しているし、マネージャー自体が疲弊する立ち位置なのは結構どこの会社でも、(ベンチャー界隈は特に)同じなのかもと思うけど、世間に対して投げかける問いとして、やっぱそれは変な話だよなと個人的には思う。
俺は定時で帰れて、その上である程度ゆとりがある暇なマネージャーになりたい。そっちの方が変な話なんだろうか?
まあどこの会社もマネージャーは基本的に足りないし、こういった理由で疲弊して辞めていく気がするので、転職してもポジションがマネージャーならこの問題は変わらないと思う。
俺自身が新しく、完全に次元の違う時間の質を持ったマネージャーという存在にならないといけないんだと思う。

部下に仕事を振りきれない(業務能力やキャパやモチベの不足、逆に部下の過重労働の問題)マネージャーの資質の問題と、そもそもタスクや解決問題が多すぎる・期限設定をタイトにしすぎている経営陣の問題がそれぞれあると思うが、それらを切り分けるのは結構難しく、常に「できてない」という結果だけが可視化されることにより、マネージャー側の資質の問題としてしか現れえない気がしている。
やらなくていい問題は真っ当に気付いていれば誰も最初からやれなんて言わないし、期限設定は現実の状況に依存しているので、それぞれの問題の事情で四の五の言っていられない場合だって良くあるから。

結果とプロセスならどっちと言われたら、そりゃ幾らプロセスが良くても結果がクソならクソだと俺は思うけど、それはプロセスを完全にないがしろにして、月100時間残業したところで別に問題はないという話には俺はしない。しないことにした。まあ残業は水準や程度の問題なので、たまの繁忙月に20時間くらいなら気にしないと思うけど、今の俺みたいに続いているのはやっぱダメだよなと思う。


6月の工数分析をしたら、減らすか、効率化するかする業務が無いかまで踏み込んで考えよう。

やったことない領域の業務で疲弊したりして、だいぶ弱気になっていたけど、もっと覚悟決まってないとダメだな。
全部何も諦めるべきじゃないし、一部諦めるのと死ぬのほとんど同じようなものだと思うし。死んでもいいと思っているのなら、同じ反動レベルで諦めなくてもいいと思うべきだよな。まだやれるはず。

余計に感情を乱さず、どうやったらできるか、その改善と自分の成長に集中するしかない。


…。読み直してたけど、1年前の7/9の記事と状況も考察も基本的に同じだな。成長してねぇというか、成長はして状況のステージは上がってるんだが、問題は同じかよ…。導き出される結論も同じなので、まあそこは自分を信用できる(笑)
うわ、読み返しながら文章書いてたけど、しょうもねぇなーーーー!!
もうこの方針レベルの抽象的な議論じゃなくて、具体的なハウツー本でも読むか????
と思ったら、ちょうど一年前の日記に書いてるし…それも今意識したいことと変わらない。
やっぱこれは1年じゃ成長しなかったんだな…ほぼ変わってないとかクソすぎる。

むしろ、ちょうど1年前の自分が自分に向けて書いたアドバイスが今の自分から見て完璧正論すぎる。1年前の自分の方がすごい説まであるな。疲れてパフォーマンス落ちてんのか?

しばらく、定期的に20220625の日記を読み直してこれだけやろう。ここから変わってないもんな。
生活習慣や仕事の所作に関しては、これが完璧にできるまで新しく記事書かなくていいレベルだった。
出直せ、自分。




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20230401 管理職1年生として今考えている事 [仕事の話]


現職でマネージャーという管理職につくことになったので、そのための思考整理
今日という時点で考えている事をここに書き留めておく

①マネージャーとメンバーは対等であり、役割が違うだけ、と今は考えている。
勿論組織図上の位置は上の方になるし、責任の範囲も増えるし、給与水準も少し上がるけど、仕事をする上でのスタンスとしてはそういう考えでいるべきだと思っている。
自分がプロフェッショナルではない領域(つまり経理以外)を担っているメンバーの管理もしていく事になるので、個々の領域知識における具体的な方法論とかはメンバーに任せていくのが基本的には最善なはずで、そこにリスペクトを持たないといけないと思っている。
では、自分が熟知している経理の部下については?という点は、今の考えのままだとめちゃくちゃ口を出すことになるんだけど、それが正解なのかは今のところではわからない。そこは全く違うロジックを敷いた方がいいのかも。

②見えるものが違うはずなので、判断が変わることはある
一担当者として、会計や内部統制上特定の方法しかないと考えていた物事についても、マネージャーとして今まで知らなかった会議体や案件に関わるようになったら現実的には難しいと考えるようになることがあっても、それは自然なことだと考えている。それでも管理部門として譲れない一線はあるかもしれないが、理想と現実の調整を最もスマートに行うのが経営管理部という存在に必要な資質なので、それは普通のこと。(そして自分は経営管理部の中でも最もうまくそのアイデアを考え付く人間でいなければならない)
このことについてはこの前職退職直後の記事が最もうまく言語化できている。
https://otapi-no-tekito.blog.ss-blog.jp/2021-04-23

③クリエイター/チェンジャー/プレイヤーの3視点の話を忘れない
https://otapi-no-tekito.blog.ss-blog.jp/2019-04-24
もう4年前くらいに考えていたことだけど、これを書いたときから、この話を忘れたことは無い。
現職に入ってからすぐに、既にチェンジャーとして問題の再定義から手を付けた話題は数多くあるけど、今度からは本当にデフォルトの立ち位置がそこになるので、自分が専門でない領域であればあるほど、メタ思考としてこれを意識して思考を組み立てる必要がある。それは今までの「忘れたことは無い」という次元の比ではない難易度になる(そうでなければできてないだけ)ので、そこを訓練する。


④メンバーの個性に合わせてやり方を変えるのが正解
これはそのまんま、人に合わせて対峙するときに重要視する要素を変えるべきだと今は思っていて、そこを見極め、コミュニケーションにおいて具現化させていくスキルを身に着ける必要があると考えている。

⑤多分アンラーニングすべきものがあるが、それは全てではない
プレイヤーとマネージャーは全く違うもので、プレイヤーとして優れていても、マネージャーとして優秀とは限らないというのもわかるし、多くの面で今までの間違ったスタンスを捨てたり、くだらないプライドを犬に食わせたりといったアンラーニングをして、今必要なものを学びなおす必要があると勝手に思っている。
けど一方で、別に自分がまだ担当者でもある専門領域における実務的スキルは明らかに忘れるべきではないし、忘れなくても良い、あるいは忘れるべきでは無いものも一定数はあると思う。それが何なのかはまだ何もわからん。間違って捨ててしまう事が無いように、アンラーニングすべきとはっきりわかるまではそこは変えずに行きたいところだが、とりあえず他人に対する期待はほぼ過信に繋がっているし、ITスキルや実務の正確無比さについて自分以外の他人が自分と同じレベルに至っている事は今のところないという事に気付いているので、その点をまず諦めることから始めようと思う。それが現実なのだから。
部分的に他の管理部メンバーの方がうまくできるものはあるものの、でも表計算系の扱いやシステム理解・運用論点・ミスやインシデントの検知と予測について社内で自分の右に出る人は残念ながら確認されていないというのが実体験に基づく正直な実感となっている。

今日はここまで、あとはマネージャーとしてやっていく中でとか、マネージャーの研修を自主的に受ける予定なので、その中でまた考察するという事で。

自分がマネージャーになっても良いと評価されたのは、経理としての実務力ではなく、
「事実を整理し、必要な人間をとりまとめて必要なアクションを定義し、問題解決をプランニングしていく能力」の方を評価されたからだと今は考えているが、それが正しい考察かどうかはこれから確認するという事で。
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20220728 ITスキルについての考察② IT運用における気遣い [仕事の話]


https://otapi-no-tekito.blog.ss-blog.jp/2022-05-26

この記事でITスキルに対する自分なりの考えを書いたところで、
それに追加して少しだけ思ったことを今日は書く。

たまに、こちらが敷いたルールを逸脱して自己流で入力をしてくる人がいる。

簡単な結論としては、それは先日の記事で言う①規則性を守るができていないという話で終わりになるのだが、そこについて善良なフォローを加えるとしたら

それはその人なりに「気遣いをした」という解釈になるだろう。
もちろん、結果としては「余計なお世話・不要な気遣い」になるわけだが、なぜそうなるのか?

それは、「気遣いするにもITスキルが必要だから=その後の集計などの後工程を想定しなければ、ただの運用ルールやデータの破壊にしかならないから」という事だと思っている。

そして、ルールを設定する側からすれば「十分なITスキルと気遣いを組み合わせると、結局のところ運用ルールを守ることとイコールになる」という設計が必要になるという事だと思う。

業務上の気遣いというものはITスキルが十分にあれば、正の効用をもたらすが、不足していれば負の効用をもたらす、そういうITスキルの数値に掛け算されて表出する性質だと思う。
変だったり、間違ったIT理解のもとに「気遣い」をすれば、途端に悪い影響をフルに発揮するようになるのは、そういう事だと思っている。

また、入力者側に不要な気遣いを生ませてしまうのは、ルールの無理解であり、初見の場における観察力の無さでもあるのだとも思う。
画面を見る、なぜ色分けされているのか、なぜ文字の色が違うのか、そうした一つ一つに過敏なまでに反応し、緻密に思考を働かせること。
そうしたことはもはや普通にPCを使う仕事であってもがっつり求められているのだと思っている。

この辺り自分は、(だいぶ腕がなまっているとしても)大学受験の入試問題(特に現代文)を解いているときに近い。助詞の使い方や並列構造を見逃さない視野の使い方と、画面を見ているときに働かせる視野の粒度は限りなく近く、挙動から使用を推測する思考と、文章内容から論理を自分の言葉で組みなおす思考は同じプロセスだと思っている。

積み重ねてきたものがどこで役に立つかはわからない。気を抜かず、毎日が修行だと思って生きていくしかないなと改めて思う。
終わり。

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20220709 10時間以上働くと消耗することに気づいた件 [仕事の話]

今週は会社でもいろいろな動きがあって月初業務がいつも以上に大変だった。

事業年度の切り替えを間近にしてそれに関するいろいろなことを同時にやっているからでもあるけど、
単純にやることが多くていつもより長めに働いた結果、

結構疲れたなと感じている。これはまずい感覚だ。

フルフレックスで、所定労働時間は7.5時間と神の労働制度ではあるので、月の前半は平均9時間働き、月の後半は平均6時間働くと月の所定労働時間を満たすことができるので、何となくそうしているが、この9時間は無意識か、それとも偶然か、自分のパフォーマンス限界のギリギリをついた1日当たりの限界労働時間であることが判明した。

10時間以上一気に稼働すると、翌日以降に徐々に疲れがたまっていき、判断のスピードと精度が落ちていることに気づいた。明らかに普段やらないちょっとしたミスをするのだ。(致命的では無かったが)

周りを見れば、1日10時間以上一気に働ける人は結構いる、300時間働く人も勤怠データで見たりする。
が、自分にはまねできないのだという事に改めて認識が行く。

作業や仕事の難易度から言って、時間単位の神経のすり減り(そんなものは本当は無いみたいな話があったが、体感としてこれは存在すると言っておきたい)が自分のポジションは高いと思う。

正直社内で自分ほど幅広い論点の問題を同時に扱い、多くのITスキルを駆使し、他人のミスに気を配ることをしている人間はいないと勝手に思っている。(みんなそうやって自分の仕事に自負を持つものだと思うので、この発言が真にあっているかどうかは不問とさせてほしい。ただ、スプレッドシートやExcelや社内のIT運用について最も社内で推進や改善や啓蒙活動をしているのはエンジニアを含めても自分が一番やっているというのは譲るつもりはない。技術力ではなく、発信力込みだと思うし、その点でそこは自信を持ってる)

そんななかで、事務・経理的な要素に対して使う集中力を業務時間中常にMAXで稼働させているとなれば、他の「ざっくりになっている・ざっくりで構わない」人たちより、単純な認知的な負荷が高いのではないかと勝手に思う事にした。目を皿にしてみないといけないから目が疲れるとか、めっちゃ難しい関数組むから頭こんがらがるとか、具体的にはそういう話が近い。

もちろん事業部門の人は自分にはない色々なことを考えているだろうけど、契約書やデータ、実務オペレーションの求める正確さ・厳密さといったものとは別次元で、根回しやフットワークに代表される精神的な負荷の方が大きいと思っている。(そしてそれこそが、そういった精神性をロジックや必要性の下で簡単に切り捨ててしまう自分のまねできない、リスペクトすべき点である。)

自分のポジションが求められるのは絶対にミスをしない正確さであり、どっちかといえば物理的な観察力や注意力、単純に多くの情報を処理する認知的な体力だと思っているので、これは役割の違いだと思っている。
これに関して別に大学受験でもそれなりの訓練を積んでいるので、現状で低くないというか文章を読んで打ってみたいなことは、周りに比べて相当やり慣れている(そして複雑で硬めの文章を書くことについてはどの職場でも特別に評価されている)のだが、時間単位の生産性が高いことは同時に、時間単位の消耗が早いことでもあるのだという理解をする事にした。

高性能のキャラがめちゃくちゃ耐久力も高かったら、キャラ調整としてはぶっ壊れなので、そういう風にバランス調整されているのだと思う事にした。(自分が高性能のキャラだと思う事自体、おごっていると言われてしまえばそれはそうだが、東大卒だし、管理部門が一番優秀じゃないといけないのでという事にする)

今感じている消耗はめちゃくちゃ危険なもので、前職を辞めたいと思った時もこういう消耗の感覚が強いトリガーとなっている。
今の会社では長く働いていきたいし、長く自分のパフォーマンスを高水準で保つために、戦略的にキャパを管理していかないといけない。

この10時間の壁というものはおそらくそう簡単に克服されるものではなく、自分がより難しいことを早くできるようになったとしても、物理的に15時間働けるわけでは無く、同じ9時間でやれることが増えるだけなんだと思う。生産性は質を上げるしかなく、きっと永遠に勤務時間は有限なのだ。

だからこそ、仕事人としては自分の質を上げる努力をしなければならない。
難しい問題を時間をかけて解くことに価値は無く、解くことは当たり前であり、短時間で解くことができるから価値があるのだ。改めてそれを認識したので書いておく。

自己管理の問題はまだまだ未熟なレベルなんだなぁ、昔の方がうまかったまである。マジで。
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20220526 ITスキルと自分が呼んでるものについて [仕事の話]

経理というものは内部統制と密接な結びつきがあるし、

内部統制というものはまたITと不可分な関係にある。

で、ここで言われているITってのは、業務で使っているシステムのことを大体指すと理解してる。

例えば会計システム。例えば請求システム。例えば稟議のシステム。

そんなわけでこのITの運用に際して、色々と考えなければならない立場だし、別に嫌いでも不得意でもない(Excelラボのおかげ)ので、いろいろやっていいるわけなんですが。

こう、一言で言えばセンスのない使い方やデータ入力をしてくる社内のメンバーに対して、それをどう改善していくのかという問題に日々頭を抱えている、

ひとまず自分の前提的なスタンスとして、

・この程度のスキルも成長しないようなメンバーが業務全体で成長するとは思えないし、成長しないメンバーで構成された会社は、会社全体としても成長しなくなる

・自分が全部負担を背負えばいいじゃんという考え方は、他でもない自分の疲弊を招き、パフォーマンスを下げ、自分にしかできない高度なIT業務をできなくする

という2つがあり、これは確定的だと思っている。
だから、基本的に、自分一人で背負わず、「私ITとかよくわかんな~~い」とか言いがちなやつにも逃げることを許さず、きちんと会社全体のスキルを底上げさせていくというスタイルを取ることを決めている。

で、ここでいう「スキル」っていったい何なのかなと。最近それについて漠然としてることに気づく、
まあ「センスねぇなこいつ」と思う事も良くあるので、「センス」と呼んでもいい。

今のところ「スキル足りないな」と思う相手が欠如している観点は以下の感じ。もうめんどくさいからこれに書き足してこ

①規則性を守る
→データの入力規則とかマニュアルとかあっても、読まないor守らないor守ろうと思ってるが注意力が決定的に欠如して守れない
→データ型の知識や概念理解が皆無で、データの入力場所をデジタルな自由帳かなんかだと勘違いしてる
→結果として、「アナログな業務をただ電子化している」レベルにしかならず、「業務のIT化」とは全く呼べない別のゴミのような何かになっている。
→アナログな世界でなら有用な気遣いをそのままデジタルに適用して、ユニーク性や共通のデータ形式などのDBの厳密さを破壊しているパターンが多い。


②観察力
→エラーや挙動の変化に気づけない。画面をまずちゃんと見てない。
→「ボーっと生きてんじゃねぇぞ!!」と俺とか他の誰かから突っ込みが入るレベル
→他人からのFBが無いと成長のきっかけがつかめない


③新しい機能や技を試して、有用なときに反復定着させる
→マウスでできるからいいっしょとか言って手間のかかる操作に甘える
→ショートカットを覚えようとしないみたいな低次元の話でも、その先に「リリースされた有用な機能を試さない」という現象が直結しているので、結果として業務が何にもアップデートされない。20年前のまま。
→作業が遅い、下手したら圧倒的に遅いリスク
→もしくはできるのにできないと思い込むリスクの塊



今言語化できるのはこれくらいだな。
とりあえず俺が観測できる範囲でこれら全部満足いくレベルにしたい。してくれ。(笑)
俺も人のことばかり言わずに努力するからみんなも努力してくれって感じ。
どこかでお互いに煽りあう若干殺伐とした世界観があることが人間として終わってるのかもしれんが、お互い直すべきところは指摘しあって、「お前もちゃんとやれよ、俺もちゃんとやってなかったら殴っていいから」くらいのが仕事はちゃんと回っていくんじゃなぇかと40%くらいは思ってる。

というわけで頑張りましょう。この話題めんどくせぇなって思ったけど、仕事ってめんどくさい要素がある程度はあるもんだし、そう考えるとこれはちゃんと仕事なので、いいんだなって納得した。この話題こすって押し付けていくんでよろしく。

ですます混じっているし超適当な文章だなぁ。まあいいや

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20211211 11月振り返り&2Qが始まって考えてること [仕事の話]

前回記事から大体3週間たって、11月の事を書いてなかったので書いておきます。

何とか無事税務申告が終わって、入社3ヵ月の仕事としては終わってみれば上々の出来でした。
上司も同じ評価で、自分の感覚と同じだったので、これはシンプルに良かったなぁと思ってます。

最初にいい評価出しすぎて、2Q以降の評価が反動で落ち込みそうですけど、それは今言うには早すぎるので、2Qもいい評価出せるように今は頑張るだけと思ってるんですが、思ってはいるんですが、

やっぱり不安なんですねこれが。

1Qは年度決算というでかいルーティンに組み込まれたタスクでしたが、
2Qはもうちょっとプロジェクト感のある話で、スケジュール的に3ヵ月という決められた枠で収束させるための、絶対的な期限(法的な税務申告期限みたいなもの)は存在しないというところが大きな違いだなと感じてます。

だから、立てた目標や優先順位は現時点では上司含めてちゃんと納得して立てても、見込めなかった要因とかで間に合わなかったら達成できないということになって人事評価に重いダメージが入る。
(税務申告は正直天変地異が起きても無理やり終わらせるものなので、今回はまあ期限内だけでなく大量のデータ負債を解決することに成功していますが、クオリティの追求が間に合ってなくても無理やり申告を終わらせてタスク完了させているはず。)

そういった「目標設定がハードすぎた」場合に評価段階で補正が入ればいいんですが、必ずしもそうできるかは分からない気もするので、コントロールしきれていないなという感じがしています。人事評価の難しいところなのかもしれないですが。

ひとまず自分の中では、
「人事評価は重要ではあるけど、全てではなく、最低限自分が納得できる仕事をやれれば、人事評価がカスでも気にしなくていいし、その次の段階としても、『社内評価が悪くても自分の仕事ぶりが市場から評価される』ならそれでいいと思うし、社内で評価されても社外で評価されないんじゃ意味は無い。市場からも評価される仕事ぶりをして、それが社内で運良く評価されれば最高というだけの話」
という感じで整理を付けました。今日。

とはいえ、何が市場で評価されるかってことを完璧に理解できてるわけでもないので、意識できる限りはしても結局は毎日の自分のベストを出し切ることしかないのかもしれないです。でもたまに自分が今の会社でやっている仕事を、労働市場に何らかの形で評定してもらって、それで好評なら、社内評価が低くてもそれは社内の評価軸がぶれているとして気持ちが楽になるかなとも思います。

社内はダメでもせめて社外に通用する仕事を常にやっていれば、社内評価が落ちて給与が落ちても、転職で拾ってもらえるチャンスは出てくると思うから、市場評価だけは常に意識しておきたいなぁと思う次第。まあそこがちゃんと理解できてる状態で仕事をしていれば、自然といい仕事になっていくと思うんですが、これを分かってると自称するのは厳しいので、最低限常に自問自答しておく必要があるレベル感です。


定時内できっちりやることやりきって、満点の働きぶりをしていきたい。そこに尽きる。
今はできなかった時のことより、どうやったらできるかを徹底的に考えて、毎日素早く仕事していかないとな。毎日修行。
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20211119 ミスとかインシデントに対する心境の変化 [仕事の話]


こんにちは、仕事に専念するようになると、専ら月1更新になりがちです

仕事は書けることはあんまりない(年度決算にまつわる諸問題に追われ続けている)のですが、

今の職場では毎日のように何らかのミスが発覚するという事が起きていて、
転職の前後でそこに対する感じ方や自分の取るスタンスが少し、いやかなり?変わった気がしてます。

昔はどういうミスについても結構自分事=自分が気を付けていれば全て未然に防げたはず、という感覚を持っていた気がします。
それは稟議という形で、会社の動きを基本的には全て事前にor早い段階で把握することができたからだと思います。だから危険なにおいを察知しさえすれば、自分がアクションを起こすことですべて未然に防げたかも、と思ってた気がします。実際事故が起きる前に防いだ事例は数多く、請求方法に関わるイレギュラーも事前に相談の場を設けて調節することが多かったです。(事後もたまにはありましたが、請求ミスという事が現職ほど頻繁に起こることは無かった)

今の会社はそこまで整っていない状況で、
受注稟議は存在せず、契約書の原本PDFすらなく、請求データとして挙がってきたものを信用して売上に上げるしかなく、請求データが間違っていれば即会計データも間違いとなる。

こういう状況で、ミスが起きたとき「さすがに俺のせいじゃないな!」と思うようになりました。
まあ実際気づける要素がほぼ1ミリもないし、そもそも入社前に発生してたミスとかはもう事実関係としても全く自分のせいじゃないんですが。

ただ、会計データを直すとか、そういう尻ぬぐいは自分に回ってきます。
それに対して嫌ということはなく、「俺が解決して事業部に貸しを作ってやる」くらいのテンションを持ち続けられていることも事実。
前職だとかなり萎えてる感じだったんですが、なんかこの辺が変わった気がします。

あとは、「仕組みを変える・整える」方向のアプローチをもう少し強く意識するようになった気もします。
前職でもありましたが、「こいつがヤバいやつだから、とにかくこいつの動きに気をつけろ」みたいな人に注目する・もしくはそいつをとにかく詰める(ちゃんとやれよ的な意味も含め)みたいなアプローチもある程度あったなと勝手な感想としてあります。指名手配方式という名前でCFOから受け継いだ考え方ですが(笑)

現職でも「あ、こいつヤバい」みたいな人はちょくちょくわかってきたので、
そういう人に対するアプローチも今後どこかではあると思います。というかやるつもりです。
自分がエンジニアじゃない限り、完全最適の仕組みを作りきることは理論的に不可能だと思う今日この頃。
例えばfreeeやSlackという一般に売られているシステムを使う以上、そのシステムの仕様上の限界があるので、ミスを防ぐアプローチは完全には成立せず、どこかで、「運用でカバー」(人間が気を付ける)をやらなければならないと思ってます。

ただ、そういった状況を極力避ける、避けるような考え方をするよう事業部メンバーの考え方を叩き直す。みたいなスタンスになってきてる気がします。前よりも。

人の考えを変えるのは無理だとか、難しいとか、まあそれで諦念を抱えたメンバーというのも当然社内にいるんですが、今のところ「君が泣くまで殴るのをやめない!!」みたいなテンションなので、パワハラにならないようにしつこく丁寧に言い続けていこうという気概が自分の中に満ちてるのを感じてます。なんなんだろって最近思うんですが、割とそんな感じです。

やってやろうとか、どうにか解決するんだとか、そういうポジティブな問題解決の気概を自分の内側に感じるようになったのが、転職後からなので、なんなのか本当によくわからないんですけど、その点はポジティブになったし、強くなった気もします。

毎日何かしら事故があるけど、俺のミスじゃないから落ち込むことは無い、淡々と処理すればいい。 だけど原因究明・再発防止は必要だから、そこは絶対事業部の担当者を逃がさずやりきる、地の果てまで追いつめて改善する。

みたいな感じです。それが最近の仕事スタンス。経理担当者として覚悟が決まっているっていう事なのかもしれない。
皆さんはどういうスタンスで仕事してますかね?

ではでは
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20210825 転職活動総括③ 意思決定編 [仕事の話]


最後の話になります。
ここまでくると実務的には殆ど流れが確定しているんですが、意思決定をいかにやったのかは巷にあんまりナレッジが多くない気がしています。
これが正解だと言い張るつもりは毛頭ありませんが、日記として書いておこうというスタンスで。


0.前回までの行動の結果どうなったか

ワンテンポ早く進んだ会社のオファー面談が1件決まり、
他の最終面接が数社ほどその数日以内にfixしました。
控えめに言って順調でした。ただ、当事者としては非常に日程調整で苦労しました。


1.最後の1週間でやったこと

①日程調整(最初のオファー先に対して・他の応募先に対して)

・最初のオファー先に対して

返答期限を待ってもらえるように交渉しました。他の応募先の情報(社名と日時と志望度)をすべて開示した気がします。少なくとも隠すつもりはなく、話すべきことや聞かれたことは全て話してます。甲斐あって最終的には1週間しっかり検討する時間をもらえました。(本来の期限はもっと短かったらしい)


・他の応募先に対して

逆に、できるだけ早く選考を進め、オファーも極力早く出してもらえるように交渉しました。
オファーが返答期限に間に合わなければ辞退する方向で対応をエージェントにもお願いし、もう物理的に間に合わない会社は実際に数社辞退してます。
ここの切迫した温度感をエージェントと電話で共有し、急いで進めたのは正解でした。

こういう時電話の方がいいかもって思う瞬間はやっぱたまにあります。電話が嫌いって人もいますけど、媒体の違いは絶対的な優劣関係ではなく、特性の違いなので、緊急性のある連絡や強い温度感のやり取りは テキスト<音声<対面 だと思ってます。逆に伝達する情報量が多い時、やり取りを記録すべき時はテキストが最良ですよね。


②オファー検討(オリジナル変数の作成~ゼロベースで見直し~とにかく色々やる)

・オリジナル変数の作成

敢えて初めにこの施策について振り返っておくと、
「試行錯誤の中で生まれたユニークな試みではあったけど、結局意味はあんまりなかった施策。」
です。なので、話半分に聞きましょう(笑)

どっちかというと、オタピーという人間は実務上はこういう感じで分析をしようとする人間だ、というのが端的にわかるエピソードです。 前職までの実務ではこういう温度感の活動がハマって改善につながるケースも確かにありました。

今回はオファー先を比較するために「拘束時給単価」という概念を勝手に作りました。

背景として、「年収」「残業時間」だけでなく、昨今のコロナ下でリモートワーク・在宅勤務制度が整っている会社が増えてきています。特にエンジニアについてはもう多くの会社がフルリモート前提になっていると思います。たまにどうしても必要な時や、来たい時に会社に来る程度ですね。

在宅勤務制度は多くの場合、感染対策を名目として整備され、普及していますが、副次的な効果として出勤時間を削減してくれます。
僕の場合、大体の会社で片道約1時間なので、1日リモートができるだけで2時間無駄な時間を削減できますので、これを労働条件の考慮に組み込む形で、以下の計算式で「拘束時給単価」というものを算出しています。
これをもって「年収」「残業時間」「リモート率」という複数の変数の情報を1つの変数に圧縮し、各会社の労働条件を単一の指標で比較可能にしました。

「拘束時給単価」
=年収÷(月平均推定拘束時間)×12
=年収÷(出勤時間+月平均残業時間+160時間)×12
=年収÷( (1-リモート率)×20日×2時間+月平均残業時間+160時間)×12

月平均残業時間は、応募先ごとに直接/エージェント経由でヒアリングします。
重要なのは「残業時間」「リモート率」は1つの会社でも部署ごとに異なるので、必ず自分がジョインする予定の部署の状況を具体的に聞くことでした。    

特に経理、ひいてはバックオフィス部門はリモート率が低いです。 全社的にはリモート進んでるけど、管理部門だけは毎日出社しているという会社は、決して珍しくありません。(危うく間違った認識のまま進みそうな会社もありました) 紙という媒体に阻まれたり、「(それが本当の問題かはともかく)リモートだとスピード感のあるコミュニケーションができないから」という理由でリモートをやっていない会社は実際に面接のヒアリングで聞いてきた内容です。 会社の温度感もばらばらで「何としてもリモートを整えたい」という強い温度感の会社もあれば、「まあ将来的には実現したいかなぁ」くらいの会社もあります。当たり前かのようにリモートを整えているバックオフィスは偉い!


・ゼロベースで見直し

ということで、この「拘束時給単価」が最も高い会社を選べばokだし、交渉の時はこれを提示して年収を吊り上げればよいよね。ヤッター楽勝!

…とはなりませんでした(笑)

まあ必要な情報は殆ど出そろって、比較できるようになったんですけど、
なんかこうやって「鉛筆舐め舐め」みたいなことをしていても、虚しさを感じる一方だったんですよね。

そこに気づいて、考え直しました。もちろん参考にできる指標ではありましたが、これに頼り切って判断するのはなんか違うと思い始め、
さらにとある最終面接で「君は会社をどういう軸で選ぶ?」という質問に対して、特に深く考えず直感で答えた回答内容に「年収」の要素が出てこなかった自分に気づきました。
「やっぱ金が一番じゃないのかも」というのがかなり強い確信に変わったのは最後の1週間が始まってから2日目くらいです。(笑)
そこから「一から考え直さなきゃダメだ!」という感じで、とにかく情報が出そろうのを待ちながら、まずは目の前の最終面接のパフォーマンスを出すことに専念していきます。
結果として、複数のオファーを頂くことができ、十分な比較検討のし甲斐がある状態になりました。

・とにかく色々やる

これは最後に土日を使って検討したときの話になりますが、
結局あらゆる手を使って検討しました。

まず、返事をくれそうで自分が意見を聞きたい他の人に意見を聞くことにしました。

自分の人生の意思決定なんだから自分で全部決めるべきかな、と強がってましたが、
やめました。

あと、これも意味があったのか正直怪しい(今でも疑い深い)ですが、自分で応募先のアンケートを作って自分で評点をつけて、それをまたオリジナル変数として圧縮して評価することもしました。完全に拘束時給単価のアイデアに影響を受けてますねw
まあその色んな軸で検討するアプローチなので、やってることは違うのですが。

アンケート項目は以下の通り。
キャリア・金・人・働き方・活躍度・事業込み会社好き度・将来性・重みづけ得点

「重みづけ得点」以外の項目に対し、良いと思っている/分かっている順に昇順で1~4とかで得点を付けてます。その後、自分の中でこれは重要視しているなという価値観として、
「働き方」「活躍度」「事業込み会社好き度」については得点を2乗して、それを合計して「重みづけ得点」を算出します。

こうすることで、重視している観点の得点が悪い(大きい)会社は合計得点が大きくなります。
「重みづけ得点」が最も小さい会社が、このアンケートにおいては良い評価となるということです。

「マジで俺何やってるんだろ…こんなことして何の意味があるんだよ…w」
と、1人で嘆きながらこれを試行錯誤して作ってましたが、「表面上論理的な結論をそれっぽく可視化しておく」くらいの意味はあったかもしれません。


あとは土日中身体を休めながら、とにかくあーだこーだ考えてました(笑)
それでだんだん、「あーうーん、やっぱここかな。~だったし。」みたいな感じで、直観に対して理由を後付けする感じで結論に至ってます。

さんざん論理的な検討をしようと頑張ってきた割に、結局自分のインスピレーションに頼って結論を出してるので、「何なんだよ俺w」とは思ってますが、まあこんな感じです。


2.全体方針として何を意識していたか
以下2点は、自分が具体的な方策を思いつくにあたり前提としていた思考です。ちょっとだけ抽象的なレベルとして何を考えていたかという話です。

①「自分株式会社」の意思決定であると捉える

前回の記事でも「オファー検討は相見積もり」みたいな話はしてると思いますが、同じ話です。

しっかり比較検討できるように、情報を期限内に揃えられるよう交渉をすることに始まり、
内部統制を含めて意思決定プロセスが会社でどのように行われているか思い返した結果、
外部の顧問先(これは個人に置き換えると親とか友人とか)に意見を聞いたり、
複数のやり方(自分で評定をとったり、はたまたふわふわと考えたり)で検討しようとしたのは、
この考え方があったからです。

自分株式会社には今のところCEOとCFOがいます。 色んな意思決定をするのがCEOで、僕の家計を管理する思考がCFOです(笑) 幸い人生のある時点から財政的には納得しており、自分のCFOとしての能力は自分としてもそこそこ信頼できる感じですので、そういった安心感を踏まえて意思決定した感じになってます。 イメージの話なので話半分にどうぞw

ちなみに、「自分株式会社」という概念は確かmotoさんのvoicyから拝借した考え方なので、興味が出た方は必ず聞きましょう。というか職務経歴書の書き方でも参考にしてるし、普段の思考活動の随所で影響を受けてる気がするので、全部オススメです。


②意思決定の内容ではなく、意思決定のプロセスに後悔しないようにする

これは個人的に最後の数日で特に意識していたことです。
上記の「自分株式会社」の話とかなり近いですが、特に内部統制に重点を置いたときの話です。
前職でもそれなりに内部統制に関する業務を担当した身として考えたことです。
会社としての意思決定やそれに基づく経済活動を合理的に、極力間違いなく行うための仕組みが内部統制ですから、そのままこの状況に当てはめるにふさわしいと思います。

「後悔しないように」ってよく言っちゃうし思っちゃう人間で、
実際のところ転職においては「後悔しないように=転職先を『正解』にできるように転職後に頑張れよ!!!」という話が結局のところは全てだと思ってますが、
それでも自分の人生方針として「後悔しないように」と言い続けてる人間なので覆すのもなんか違うと思う中で考えた話です。

意思決定を後悔するパターンを2つに分けました。
・内容に後悔する=「なんでこの会社にしちゃったんだ…意思決定をミスった」
・意思決定の仕方に後悔する=「なんであんな適当な決め方しちゃったんだ…結果はともかくとしてもっと考えとけばよかった…」

です。

このうち、この意思決定をする瞬間の段階として回避の努力ができるのは、後者だけです。

実際のところ、内容に満足して後悔することが無ければ意思決定の仕方に不満を抱くことは無いと思いますが、内容に不満が出たときセットで考えるべきは意思決定の仕方であり、そこには妥当性があったと評価できれば内容への不満をいくらか割り切れることに繋がります。内容も不満で意思決定の仕方もダメだったと思い至った暁には、目も当てられない後悔の念に駆られるという事です。

前者の意思決定の内容については、突然倒産したり等の未来の不確定事象は避けられませんし、転職後の自分の努力に依存している要素が高いと思ってます。というか自分の努力で何とか良くしていきます。それがベンチャーのバックオフィスを担うものとして持つべき思考です。


というわけで、決め方に未練が残らないようにいろんな検討の仕方を考えました。
※色んな検討をしたとも言えますが、まず検討の仕方を考えました。
残念ながら自分は一人なので、承認者を複数置いての承認フローは構築できませんでした(笑)
精々できることとして、いろんな観点で各社の懸念点を整理して、それに対する自分の答えを考えたり、いろんな意見を聞いてそれに対する自分の考えをまとめ直したり、といった割と泥臭い思考活動を並列で行ってます。

まあそれでも土日ずっと48時間考えていたかというとそうでもなく、
整体に行ったり買い物したりカフェでくつろいだりFGOをしたりアニメを見たりと、通常の活動に夢中で考えてない時間も当然あったので、ちゃんと考えていた時間は土日累計で5,6時間くらいでしょうか?結局月曜日も少し時間を使いましたが、ひとまず納得いく結論の出し方をやりきれたと思います。

結局これが良かったのかどうかは、更に未来の自分が振り返って再評価することになるでしょう。
後悔するものになるかどうかは自分の気持ちの持ち方次第という側面もあることは否定できません。

とはいえ、今日の時点ではひとまず良しと言えるので、そうします。(笑)




ということで、以上で転職活動の総括は以上です。
細かい加筆もそうだし、教育系の活動と経理としての活動での比較とか他にかけるネタはありそうなのですが、あんまりそういう事をやった試しがなく、特別なリクエストが無い限りはやらない気がします。
逆に言えば、追加の質問や要望があれば書く可能性もあるので、気になったことは遠慮なくリプでもDMでもコメントでも貰えれば対応します。

皆さんも良い転職活動を。
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20210825 転職活動総括② 実動編 [仕事の話]

さて、第2部です。
段落構成などは前回を参照してください。書けそうなので、おそらく今日で最終の3部も書きます。

今回は主に面接対策です。

1.どういう動きをしたのか
2.全体方針として少し抽象的なレベルでは何を考えていたか

今回は2の話がメインとなります。やってたことは平たく言えば面接しまくっていただけなので(笑)


1.書類通過後にやっていたこと

①書類が通過した会社の面接を全力でやりきる (日程調整~面接準備~振り返り)

・日程調整
書類通過とともに面談の日程調整が入ります。
書類の通過率は結局30%程度と高かったので、最終的に日程調整が一番の課題となりました。
自分が日時調整時に決めていたルールは以下の通り。
●朝がそんなに強くないので、11時開始とする(夜はこだわらない)。
●面接の間隔は最低でも30分、基本は1時間あける
●1日に入れる面接は3件までとする。
●応募先整理シートで評価した「志望度」の高いところを優先し、志望度が高いけど遅いところは日程を前倒しにしたりする
●志望度が同程度の場合は足並みを揃えるように日程調整をする


・面接準備
これについては、
教育系の転職活動中にすでに仕込み終わっていたこと と、
応募先各社に対してやったこと の2方向があります。

前者としてはweb面接インフラの整備です。
webカメラ・簡易的な照明・surfaceを有線LAN接続するためのコネクタを用意し、
web面接においてなるべく自分の印象が良くなるように機器を整えてます。
これをやろうと思ったのは以下の記事を読んでのことなので、紹介しておきます。
https://note.com/kyo_anzai/n/nfaa146000839?magazine_key=m1b88fdaad54a


もう1つは、応募先各社に対してやったことですね。大きく2ステップです。

最初は会社調査です。
応募先の会社のHP、上場している場合はIR、口コミサイトは転職会議とOpenworkのチェックです。
HPのチェックは最低限絶対すべきですが、プレスリリースを舐めるように見てる人はあんまりいないと思うので、差をつけるなら要チェック。
IRがある場合は情報の宝庫なので、めんどくさくても避けずに読み切ります。経理としては、どういう風に開示資料を作っているかも透けて見えたりするので重要です。決算説明会資料のパワポなどもチェックして、事業の主要KPIなどを把握します。
口コミサイトは参考程度に軽く見ます。振り返って評価すると、あんまり情報としての価値はありませんでしたが、幻想を見過ぎず、応募先に対する期待値をコントロールする上で儀式的な意味はありました。

次に面接のカンペづくりです。
かき集めた情報を元に志望理由と逆質問を用意して、エージェント経由の場合は面接前にエージェントに共有し、違和感やダメな部分が無いかチェックしてもらっていました。初回は模擬面接とかしてもらってます。web面接の際はzoomのウィンドウとカンペのgoogleドキュメントを画面に半々で表示して、カンペを議事録代わりにもしてメモを取りながら面接を受けてます。 これで準備は終わりです。これを面接ごとにやってますが、大体20回くらいやってます。
もっとも会社調査は1次面接前のみで、それ以降はカンペづくりのみですが。


・振り返り
面接後の反省会です。
エージェント案件は基本的に面接後にエージェントに連絡するものなので、そこでエージェントと反省会をしますが、面接準備で作ったカンペに議事録として面接時に話したことをメモしてあるので、それを先にメールしといて、詳細を共有しながら話してます。
あとは面接を通して応募先に対する志望度が変動したりしたので、それを応募先整理シートに反映したり、エージェントにも伝えたり、といった感じです。
逆質問や受け答えについても反省をします。この質問は良かった/ダメだったとか、この話をしてよかったとか、次はこの質問についてどう回答しようとか、そういうやつですね。
自己紹介の話し方についても、僕はフリーターをしてたりと異色の経歴の持ち主(自分で言うな)なので、そこの説明の仕方もブラッシュアップしていきます。


②適性検査対策(SPI対策・簿記の復習)

・SPI対策

適性検査する会社、ちょいちょい多かったです。結構古めの企業も受けたからなんですが、
僕は新卒活動をしていないので、SPIをろくにやったことがなく、東大卒のくせにクソほど苦手でした(笑)

なので、急遽600円くらいのアプリを買って2日くらいで一通り練習できるものは練習しました。心理テストみたいなやつは問題ないですが、算数チックな奴は練習して少しはマシになったと思います。

何回も算数や国語みたいなテストが出る場合は、問題をできる限り控えて後から復習するつもりでしたが、結果としてあまりその必要はなくてよかったです。


・簿記の復習
1社だけ簿記のテストを出してきた会社もあって、急いで商業簿記2級の総復習をしました。
一応2級は取得しているし、1級の範囲も何周かやってるので、仕訳の書き方さえ復習しとけば楽勝でしたが、2級は範囲改訂で全体的に難しくなっていることもあり、どうせ取り直すつもりだったので、テキストも買い直しました。



2.何を考えて面接に向き合っていたか
最初に断っておくと、面接は準備が殆ど勝負を決めると思ってます。
なので、これは準備の話です。ある面接を終えて「次の面接をより良くするための準備」の話。
いきなり最善の準備をするのは面接においては難しく、予行演習が1回増えるようなものなので、最初の面接はできる限りカジュアル面談にしておくと良いと思ってます。(結果的にカジュアル面談が1次面接扱いされることはありましたがw)

①とにかく記録を取る
面接の議事録を作ること、それがこの段階で最も意識していたことです。
教育系の転活をしていた時からですが、とにかく面接での会話を極力そのまま記録してます。
会話にも集中しないといけませんが、記録の方が重要だと思っていたくらいです。

面接は1回で終わりではないです。次の会社の1次も、あるいは同じ会社の2次もあります。次があるんですから、今が成功であれ失敗であれ、活かす余地があるんです。それを実現させる必要条件が、記録を取ることだと思ってました。
自分の経歴では何がよく聞かれる質問なのか?
面接という場では基本的に何が会話の俎上に上がってくるのか?
良かった/悪かった自分の言動は何か?
相手が何の話をしていたのか?
面接官について、ひいては相手の会社について自分がリアルタイムで何を思ったのか?
あるいは議事録を読み返して、客観的に振り返れたときに自分が何を思うのか?

面接の最中に起きたことをすべて覚えておくことは不可能です。
緊張してたり、高ぶっていたり、とにかく普通のメンタルとは少し違いますから、難しいです。

対面の面接でメモを取ることはなかなか難しいですが、それでも筆記具をもっていって、可能な限りメモを取るべきです。この場合は後で帰ってから、PCに記録してます。
後に続く②③も、全ては記録を取っているからこそ精度高く実現可能な「次への準備」となります。


②逆質問を制御して面接を半構造化する

初めに、面接というものはアカデミック的な話では3種類に分かれます。
詳しくはもうこれを読んでください。 
https://mitsucari.com/blog/structure_intervier_comparison/

これは自分の、つまり候補者の側から見た話ですが、採用面接が構造化されているという事はありません。各会社・各面接官によって多種多様な質問が飛んできます。
こちらが高頻度で決まってする話は、自己紹介と逆質問です。

僕が大体10社くらいの面接を同時並行で受けていくにあたり、目標としていたことは
「応募先を比較し、見定めるために各応募先で共通の比較可能な情報を入手する」
です。

そのために逆質問を標準化することにしました。要は各応募先に同じ逆質問あるいは言い方が違っても、趣旨は同じ逆質問をしています。つまり面接を半構造化面接に近づける、という事です。質問は固定化しても相手の返答は多種多様な展開を見せ、そこからの深掘りをしたりもするので、全部をコントロールはできません。いきなり流れをぶった切るのはマイナスイメージを与えかねませんし。

特に実務担当者の面接官に対しては、
「チーム構成」「使用している業務ソフト」「Excelの使用割合・関数のレベル」
などを必ず聞いています。勿論、応募先によっては求人情報に書いてあったりするので、そういう場合は逆質問しません。「ちゃんと読んでいません」と言わんばかりの自殺行為なので。
これらの質問は、自分が応募先でどういう風に仕事をするかのイメージを構築する上で有効な質問なので、もちろん比較をしない場合でも意味のある質問でもあります。
会社の募集背景が透けて見えたりする質問でもあります。

また、人事担当や役員など、面接官の役職に応じて逆質問を使い分けることも当たり前に必要です。
これはどちらかというと、面接のパフォーマンスとしての意味合いもありますが、会社全体の組織的な課題や、人事制度面における応募先の良さ/懸念点など、その担当者からしか聞けない情報を聞くチャンスでもあるので、形式と実質の両面で必要です。
経営陣には抽象度の高い質問を投げるのがセオリーだし、また自分を鍛える意味でもいいチャンスなので、実務的な話ではなく、将来の展望やIPOの目的など、役員ならではの視点の話題を遠慮なく振ってたりします。ちゃんとした経営陣なら、自分の想定以上のレベルで打ち返してくれます。

こういう感じで逆質問を整えることで、面接の流れを多少なりとも自分側に引き寄せて、ベストな受け答えや、自分が欲しい情報を引っ張って応募先の比較検討に役立てることができました。

僕の場合は、経歴にフリーターなどの空白期間があることもあり、そこに対する質問がほぼ定型化していたことも助けとなりましたが・・・(笑)



③相手を見定めつつ自分の変化に目を向ける

選ぶ側として最も重要なことは、
「結局この会社どう思う?」なんですが、
僕のやっていたこととしてはもう一歩踏み込んで「なんでそう思うんだろ?」
を面接を振り返りながら突き詰めてました。癖みたいなものとしてあんまり意識せずやってましたが。

応募先を比較検討することは、翻って自分の価値基準を分析することになります。
同じことです。よっぽどのことがない限り、すべての条件において1番の会社などなく、必ず何らかの妥協を要求されるというのが、僕の社会人レベルにおける現実だと思っています。
※最もホワイトな会社は、もしかしてキャリアの成長度合いでは2番目にホワイトな会社に負けているかもしれません、とかそういう微妙なニュアンスの話を含みます。

自分が求人情報において何を懸念しているのか、あるいは何に魅力を感じているのか
=自分が何に価値を強く感じるのか
を分析していく作業です。
これは最後の意思決定において非常に重要な意味を持つので、
自分の感想をないがしろにしないこと、内定をもらう事に拘って自分の懸念点を放置することが無いようにした方が良いと思います。

内定が1個しか取れなかったらそこに決めるしかありませんが、そういったことを回避するために複数の内定を取って選択肢を確保する話と、上記の話は矛盾しません。
むしろ、誠実かつ隙のない対応が先方の高評価を引き出す可能性もあると思って対応した方が良いと思ってます。
振り返ってみると、これはオファーの相見積もりを取る話なので、自分が新しい業務システムの導入先/あるいは新規の得意先を複数社比較検討する話と殆ど同じです。仕事の意思決定をいかにするか、という話をそのままパラレルにとらえて最善の手段を模索していく事は活動以上に自分のビジネストレーニングとして意味を持っていきます。


特に応募先整理シートで設けた項目(年収・残業時間・フレックスの有無など)は分かりやすい指標なので、それのうちどれを気にしているのか、面接を受けていく過程でも振り返っていったんですが、
自分は特に「残業時間・働き方についてやっぱりやけに気にしているな」という感じでした。
これは面接を受けていく中で、時系列の変化の中で生じた変化なので、やりながら考えないと出てきませんでした。
朝令暮改かもしれませんが、それでもこういう変化を自覚し、意固地にならず許容できるか、というのはそれなりに大きい問題だと思います。

最近は働き方に対して気にしてる会社も多いし、上場済みor上場を目指している会社は36協定の遵守なんかも基本的には意識しています。 エージェント案件は基本はエージェントにヒアリングを任せた方がいいかもしれませんが、 直接応募では結局自分が聞くしかないですし、エージェント案件でも面接の場で企業側から積極的に残業時間の実状について真摯に開示してくれるケースもありました。 ※上場準備は大変なので、そうは言っても守れていない実状も見えますが、真っ当な会社なら少なくともスタンスとして実状に懸念を示し改善の姿勢を見せてきます。マネージャーなど管理職以上がそれを気にかけられていない会社は、自分は危ないと思ってます。マネージャーはリソースをマネジメントするのが名前の由来という事に勝手にしてますw


とはいえ、この時点では
「年収を一番重視しよう!多少は我慢できるし、自分の業務改善力で減らしていく余地もあるだろう」というスタンスでいたので、めちゃくちゃヤバそうな会社以外はある程度許容する方向で進めていました。

当時はここでの内省を踏まえて、逆質問の仕方や特定の応募先についてエージェントへの情報収集を依頼したりする程度で、選択肢を確保する意味でも基本的に落ちない限りはそのまま選考を進めていました。


以上、今回はここまで。最初のオファー面談が決まるのが、活動2週間~3週間経過くらいです。
最初のオファー面談を含む1週間…まあ先週の1週間の話ですが、これは次の記事で。


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20210824 転職活動総括① 準備編 [仕事の話]

このたび内定を受諾いたしましたので、もろもろ入社準備に追われていますが、
一方でこの振り返りをしないわけには行かないので、少なくともざっくり、できればじっくり、振り返ります。

教育から経理への方針転換の話もありますが、正直過去の日記ですでに書いてたりするので、
一旦経理としての転職に絞り、さらに①準備編 ②実動編 ③意思決定編 と三部編成で行きます。
タイトルに日付を入れてるのに1日で一気に書ききれなさそうなのと、記事を分けておくと後日追記とかもしやすそうなので分けます。

書類応募まで・面接対策の話・オファー面談あたりから最後まで という感じで①~③を対応させつつ

1.どういう動きをしたのか
2.全体方針として少し抽象的なレベルでは何を考えていたか

という段落編成で書いていこうかと。統一感あった方がいいですよね。

1.準備段階でやったこと
①エージェントとの面接(再打合わせ~職務経歴書の出し直し~求人選定)

・エージェントとの再打合わせ
教育業界の転職活動に見切りをつけて、2週間の冷却期間を置いての活動再開です。
経理としてのキャリアで何を追求していくのか、求人条件をどのようにするのか詰めていきました。
久々のやり取りなこともあり、zoomで顔を突き合わせてのmtgをお願いしています。
エージェントはリクルート・エン・dodaの大手3社。教育系案件の時にコンタクトを取ったエージェントにそのまま対応してもらってます。教育系の案件が飛ばず鳴かずでしたが、経理系の案件は各社とも意欲的な姿勢をヒアリングの時点で見せていただきました。

・職務経歴書の出し直し
教育系への応募段階でかなりしっかりした職務経歴書は作っていましたが、改めて内容を見直しました。前職の業務内容を見直し、自分の強みと言えそうなエピソードを追加、一方で教育系の案件に応募する際に書いていたアルバイトなどの経歴は削除して、全体を2ページで収まるように調整しています。

当初想定から最も大きな変更を迫られたのは、職務経歴書の複数パターン作成です。

元々は各社に個別対応した職務経歴書を作るつもりでしたが、
・後述する通り応募企業が30~40社に上り、物理的にそんな時間が確保できない
・求人情報を見るだけでは情報不足で、各社に特化して刺さるような職務経歴書にできない
・業務内容/募集ポジション/募集背景などにおいて似通った求人が多数ある

という状況下で、エージェントの提案もあって、各社個別に30種類の職務経歴書を作るのではなく、
求人内容をいくつかのパターンに分類し、そのパターンに応じた職務経歴書を4,5種類作る

という妥協案に行きつきました。現実的な対応としては悪くなかったと評価しています。

・求人選定

各エージェントから50社程度の求人が紹介されましたが、エージェント間で被っている案件が出てくることも想定されたため、重複応募しないよう複数のエージェントの情報を自分の手元で一元化して管理する必要がありました。

なので、応募先整理シートというものを作ってます。(スプレッドシートです)
横軸の項目名だけざっと並べておくと、
社名・媒体・志望度・選考段階・次回日時・下限年収・残業時間・フレックス・リモート・服装・ポジションタイプ・その他・会社HP

といった感じです。130程度の求人情報をすべて閲覧しつつ、シートにちまちま入力していきました。結構泥臭い作業でしたが、これをやっておくことで、志望先の平均残業時間なんかも推定できます。
また、「選考段階」「志望度」「次回日次」なんかは都度動きがあるたびに更新していきます。
なので動的なリストです。

特徴的な項目をいくつかピックアップすると、
「志望度」は昇順の5段階で、最初から応募しないと決めたものだけ0を入力してます。
「ポジションタイプ」は求人の内容を自分の判断でパターン分けしたものです。
今回だと「決算担当者」「管理職候補」「管理会計」みたいな感じです。前述の職務経歴書のパターンは、これに対応させて、アピールする再現性や実績として取り上げるエピソードをちょっとずつ変えています。

エージェントからは書類通過率は15~20%だと口を揃えて言われ、大体5分の1が残るように30社程度を応募の目安としました。
結果として、「志望度」で5段階の4以上(悪くないけど微妙だと思った求人)を対象とすると丁度良さそうな数になったので、それで応募しました。

各社エージェントとの打ち合わせから書類応募を一斉にかけるまで、大体1週間でやってます。


②スカウト対応(サイトの登録~カジュアル面談の設定)

・サイトの登録

ビズリーチ・キャリトレ・Greenなど、転職サイト系の登録内容をすべて見直し&修正しています。
教育系の案件向けに書いていた内容や、記載が漏れていた情報の穴埋めなどですね。
ここをきちんと整備したことが、スカウトの増加と内定に繋がっていますが、
修正タイミング直後に自分が検索上位に上りやすくなる感じもしており、この作業はタイミングが重要な気がしています。
「いつでもスカウトを受け取れるぞ」というタイミングで作業をして、正解だったかなと思います。

・カジュアル面談

返信しても良いと思えるスカウトに対しては、まず必ずカジュアル面談をセッティングする事にしていました。

結果的にカジュアル面談が一次面接を兼ねているケースが何度もあったし、自分としてもカジュアル面談を「0次面接」と位置付けていましたので、ここの詳細は来週話します。
初動のスカウト対応も大体1週間でやってますが、エージェント経由の一斉応募後にちょくちょく対応が入ったりもしてます。


2.準備段階で考えていたこと

①大量の情報をいかに捌くか

閲覧求人約130、応募企業約30~40の特徴・状況をいかに整理するか、という事が比較的早い段階から見えていた課題でした。

比較ができるように情報を整理して、いつでも参照可能なようにしておくために、前職でもよくやっていたリスト管理を導入しました。前職だと請求情報の管理や給与計算マスタの管理など、様々な業務改善(特に情報管理ですね)においてスプレッドシートでのリスト管理を導入していたので、基本的にこれのアイデアをそのまま拝借してきた対応です。

また求人情報は、年収や残業時間などの量的な情報と、「この会社はイケイケな/保守的な雰囲気だ」みたいな質的な情報に分かれます。
質的な情報はテキストで長文になりがちで、リストで管理しようとすると難しいです。
(スプレッドシートの1セルが分厚くなりすぎて他の列とのバランスが最悪とか、具体的な要素を含みます)
そういう面談の感想や口コミサイト・会社HPを見たときの所感については、別にテキスト情報専用のシートを作って記入してます。そういう所感は後で見返すというより、作ってる最中に自分の思考を整理するのが目的なので、とりあえず書けるだけでも良かったです。


②情報をオープンにする

早くから意識していたのが、「すべてのエージェントに常にすべての情報をオープンに共有し、競争を加速させる=取り合ってもらう」という事です。
最終的にはエージェント経由ではない直接応募先もいましたので、「すべての応募先にオープンに共有」しましたが、とにかく最新の情報や意思決定を随時共有することを意識しています。

基本的には応募先整理シートをExcelで落として、大体数日ごと、まとまった動きがあるたびにエージェントに送ってます。(新規応募をしなくなってからは、リストは送らなくなって、口頭ベースで伝える感じになってましたが、それでも基本的に共有すべき情報をすべてオープンにしてます)

本当はスプレッドシートの閲覧権限を与えるのが早いんですが、それは先方のルール上できないとのことで、ある時点の最新Excelを定期的に送る形で選考や検討の状況、他社やスカウトでどういう会社に応募しているかをすべて共有していきました。
シートには「志望度」なんかも入ってますから、どういう会社が気に入っているのか、本音で筒抜けになります。
エージェントとはこの応募先整理シートを打ち合わせの直前に送って、お互いにそれを見ながら電話で打ち合わせしたりしました。ちゃんとやってるのは各エージェント1回ずつかもしれませんが、選考がある程度動いてきそうなタイミングでこの質の高い打ち合わせを各社ほぼ同タイミングでやったことは温度感を共有し、足並みを揃える上で非常に効果的でした。

一応、エージェントからは「助かる」「良い仕事してる」みたいなポジティブな評価を頂いており、(お世辞だったら残念ですが←)自分の体感としてはうまくいった施策だったかなと思っています。


以上。ここまでの段階では「年収」「キャリア」を最優先の軸として求人を選定し、応募を進めてます。カジュアル面談と一斉応募を合わせて約40社程度の応募をした後、どうなったのかというところから次の記事で。


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20210622 転活中間記録 [仕事の話]


はい、毎週更新は無理でした。(笑)

今日は誠に残念ながら転活応募第一陣の全滅が確定したので、
ここまでの活動で感じたことを一旦振り返ろうかと思います。暗い。(笑)

自分の思考を言語化するためのメモなので、つらつら取りとめもなく書きます。


今回の転活は、教育業界で自分の信念と経験にあった会社・職種があるか探すことが最大の目標です。

新卒当時は「教育業界なんてみんなブラックでレガシー!!!」と思っていましたが、直近Wantedlyなんかで探すと、そうでもない会社もちらほらとあり、また、コロナとGIGAスクール構想の後押しもあって、「お、いいじゃん」と思う事業を行っている会社もいくつか見受けられました。これは凄くよかった。大学時代2016年はまだそうしたサービスはほんとに萌芽の段階で、数える段階しかなく、大きく育ってもいませんでした。
大学時代に自分が参画したスタートアップもあって、そこはサービスとしては今もよくやっていると思いますが、当時は内部の組織問題(単純に仲が悪いw)を抱えていたりして、希望を折られてしまっていたので、健全な形で大きくなっている感じの会社がそこそこの数観測できたことは、良かったと思います。

今回の転職を志す自分の原体験は、完全に大学時代~フリーターまでの講師経験です。
当時から今まで、度々抱き続けている、学校教育への「センスねぇな」というイラつきを、edtechという新しめの力でぶっ壊したいのと、自分の講師経験が、直接役に立つことはなくても、何らかの形で役に立つなら、今こそ教育というものにもう一度全身で向き合っていきたいというのが大きな理由です。

幸い、上に書いたように、「いいじゃん」と思うサービス・プロダクトを提供している会社もあり、自分がやれそうなイメージが持てるポジションの職種も少しはあったので、応募しましたが、大体は書類・本命は2次面接までいって落ちたので、そこに至るところをざっくり振り返ろうかと思います。


0.そもそも応募を見送った会社

その前に番外編。エージェントからの紹介を受けたけど、応募を見送った会社について。
理由は大きく2つ。

①事業内容と仕事内容が自分の興味関心に刺さらない(=ここのこだわりがめちゃくちゃ強い)
今回はどういう事業内容を会社で行っているかにかなり強く注目しており、
・自分の直感的印象として、それがイケてるのか
・自分がそのサービス内容について結構鮮明なイメージを持てるのか=講師経験に照らして理解できるものか
あたりはかなり意識してます。今回はバックオフィスじゃなくて、事業に関わるポジションを考えているというのもありますが、それ以上に、この会社を応援することで教育や学習が良くなるのかという意識もあります。ちゃちな学習経験を積ませるようなサービスには手を貸したくない(笑)

もう一つ、昨今出ているedtech系のサービスもいろんな軸で分類ができるのですが、特に今回自分が見出していた軸として、
・サービス対象(小中高)
・対象とするスキル(基礎学力⇔思考判断表現などの21世紀型スキル、社会で生きる力的なもの)
・提供先(学校などの公的教育機関 vs 塾予備校などの民間)

あたりがあります。自分の場合は、
・小学生は経験が少ないのと、あまりここに対する支援の必要性を肌で感じてない(特に中受系の話については、基本的に高学力層が相手であることも一因)。
・自分が教えていたのは基礎学力なので、こっちに重心を置いてる方が好きだしやりやすい

・提供先はどちらでも考え方としては問題ない(学校も塾予備校も、非効率な点は見てきてるので、それをぶち壊したいのは一緒)。ただし、GIGAスクール構想を見る限り、学校はハード面の整備の時点で問題を抱えている部分も多く、その時点で今後難航しそうなイメージ。様々な支援サービスが広く出回るようになるには時間がかかりそうなのと、特に協同学習ツールにおいて似たようなサービスがかなり多くて、混在している印象。

といった感じ。

あと、講師や教室長など、現場で働く職種に対しても第一陣では弾きました。
ブラックな教育を変えたいのに、自分がブラックに飛び込んで染まってしまったら変えられないと思ったからです。あくまで外部の立ち位置から働きかけていきたいと思ってました。それに、自分が指導している生徒は何かしら自分の力で変えられたとしても、それってめちゃくちゃ狭い範囲なので、できれば全国的に影響力を出せるようなサービスに携わる形にしたいなとも。

また、講師については「講師とか教師って今後基本的に要らなくなるんじゃない?」とぼんやり思ってます。これは個別だろうが、集団だろうが同じですが、中学生以上の集団講師はほんとに要らなくなると思っています。各所の話を聞くと、小学生はリアルを好むという話もあるっぽいので、小学生についてはいったん留保ですが、小学生で塾に行くのは基本的には中受が大半で、一般的には十分な学力を兼ね備えた彼らに、現場から離れて時間が経つ僕ができること・したいと思う事はほぼないかなと勝手に思ってます。

講師が要らなくなるというか、ティーチャー→コーチへの変化が全国的に起きて、ガチのティーチャーは映像で提供されるほんとに一握りのエキスパートだけになると思ってます。ティーチングは映像授業でカリスマ講師の授業を見て、そこからの演習のサポートはコーチが行う。コーチは今の大学生のバイトとかが中心でいいんじゃないかなぁと。直近の教育経験を積んでいる大学生は、それなりの強さを持っていると今では特に思います。単に若い、という話以上に、最新の教育に求められる要素に近いというのが評価ポイントです。

そんなわけで、edtech系のプロダクトを提供している会社に絞られていく構図はこの時点で振り返っても、結構明確だったなぁと思います。

②依然として会社の体質が古臭くて、ブラックそうな会社

これはまあ社歴が長い会社について特に顕著でした。
社員の口コミもかなり累積してたり、面接に至るやり取りですごく違和感があったりすることが起きたりと、どこかで引っかかりが必ずあったんですが、これは大学時代に教育業界に行かなかった理由そのものなので、これこそ願い下げという感じです。


1.応募したけど書類の段階でダメだったところ

これはエージェント経由で応募したところがそうで、基本的な敗因は
①各社に個別作成した職務経歴書ではなかったところ=工夫したらワンチャンあったかもしれないところ
②応募先がファクトベースで特定の業務経歴を求めており、物理的にどうしようもなかったところ
に分けられますが、数としては②が少し多かったので、やはり構造的な難しさについて振り返って書いておきます。①も基本的に②を克服するための工夫なので。

まず、募集職種については自分としてはカスタマーサクセスに中々関心が持てたのと、実際に自分の経験が生かせそうなのもそれしかなさそうという事で、それが数件と、あとはその会社に特有の案件が数件という感じでした。
ただ、どれも法人営業経験やディレクション経験が必須要件にあったりして、自分の工夫として、それに類すると言えそうなエピソードをきちんと書いて送っても、「それそのものの経験」を求めているという回答で切られるといった感じでした。これはもう中身ではなく、経歴のファクトチェックの段階なので、中身も読まれてないかもしれないですw

ここは経理からのキャリアチェンジなので当たり前に難しいところな上に、どうしてもスタートアップでは即戦力が必要だという事が大きいなぁと思ってます。自分の興味の持てる領域はスタートアップが多くて、まだ創業10年もしてない所も多く、それでいてコロナの後押しでedtech市場は激動の急成長中といった感じなので、想像には難くないです。もちろん自分としても即戦力として動けるようなイメージを持たせるように考えてましたし、そういう自信も実感として持ってましたが、越えられなかった点ですね。

2.面接まで行ったけどダメだったところ(人生語らせる系の面接についての振り返り)

そんな中、本命といえる会社の方は一次面接を通りました。1次通るまでにかなり真剣に、会社の組織体制や競合製品、業界の状況など調べこんだので、そうした準備が結構役に立ったなぁと思う内容で、1次面接はかなり有意義な時間でした。面接直後の感触としてもまあまあ悪くなかったですし。

ただ落ちてしまった2次が問題で、自分の人生を振り返って原点を探らせる感じの形式でした。
自分がその時そう考えたのはなぜなのか、それをひたすら繰り返していくことは、因果関係が時間的前後関係を伴うので、必然的に自分の人生を逆行していくことになります。
自分の人生のターニングポイントは14歳のころになりますが、当時の出来事は自分が話す分にはもう抵抗はないものの、それなりに暗く、また暗いゆえにインパクトのある話題なので、特に深く考えずに話してしまったことで、今の自分を形成しているものの大半がそのエピソードだと誤認させてしまったかもしれないと思ってます。本当はそうではなく、結局のところその後の高校~大学にかけての方が今の自分を形作ってるものが多いと自分としては感じているのですが、それを誤解され、ネガティブなエピソードの原動力だけで頑張っていると思われたら、それは危険分子と思われかねないなと。

で、エージェントにそういった振り返りをしたところ、どうやらこういうタイプの面接はちらほらあるみたいです。代表面接ではよくあるパターンなのかも。

自分としては、そんな昔の話をしても意味はないんじゃないかなぁと思ってます。きっとこれからもそう思い続けます。ルーツはルーツ、あくまで原点でしかなくて、それがすべてではないです。むしろそこからの時間の厚みこそが、今の自分を形作るもの。今の自分のスキルやノウハウ、やり抜く力は、その後に培ったものです。そしてそれはとても複雑な過程で、1時間の面接の中で誤解なく伝えることはどれだけ伝え方がうまくても、限界があると感じてます。
たとえ敏腕で名うてで、すごいコーチングスキルの経営者だったとしても、所詮はただの人間で、ただのおっさんです。(笑)そして、そんな初対面の相手に、自分のすべてをさらけ出していくことに対して、心のどこかで若干の抵抗感があることも今回自覚しました。話すこと自体がNGではないですが、関係性をある程度きちんと構築できたと感じるしかるべき時期に話すべきだと感じる程度には。

なので、今後こう言うルーツを問う形の面接では、「核心部分に触れる前に一度待ったをかけて、相手の覚悟を確認するのと、誤解しないよう相手にくぎを刺す」というルールを追加することにしました。それが理由で落ちるなら仕方ないです。それで落ちて無一文になって餓死するとしても、なるべく自分の哲学を重視したいと思う程度には大事にしたいです。ネガティブなエピソードを聞く覚悟もないくせにそういう面接スタイルを取るなら、それは失礼で愚かな奴だと思うし、それをもって自分を理解した気になるやつも傲慢だなと思います。
まあ、最初にこのタイプの面接を受けたときには、自分以上に自分を理解されて丸裸にされたと思わされる経験もありますが、1つ言えるのはこのタイプの面接、俺は好きじゃないんだなぁという事ですね。どういう形であれ、楽しかったとか、いい時間だったとか、そういうポジティブな感情は持てなかったので、なるべく出会わないことを祈り、出会った場合は毅然とした態度で相手のなぜなぜ攻撃を一旦ストップしたいと思います。それが理由で全落ちしたとしても、そこは譲りたくないなぁと。

何でもかんでもありのまま話せばよいってわけでは無いかもしれないと、今回の件で感じました。話すにしても、言葉の慎重な選択や一部だけ伝えるといった「編集」が必要かもしれないし、相手と自分の利益や関係性を踏まえて、話すべきではないと思えば、話さないという選択をすることも必要で、その判断も含めてコミュニケーション能力ではないのかなと思います。

転活成功者からは笑われそうですが、やはりそういう人達とはその点で相容れないんだなと思います。その他の点では見習いたいなと思いますが。

今後もまだ引き続き教育系の求人で探していきますが、今回の本命にかけるモチベーションがかなり高いと自覚しており、あれほどドンピシャの案件はもうないかなぁと漠然と感じてます。ちょっと燃え尽きてる部分もあるかもしれませんがw

ただ、今回の転活は意思決定のための儀式みたいなところもあり、過程としてとにかく最後までやりきって、自分を納得させることも大事です。前職在職時から、この転活が上手くいかない可能性もそれなりの蓋然性で想定しており、自分の中の意思決定過程としても、また外部に対してこの3ヵ月の行動を説明するストーリーとしても、この検討を最後まで丁寧にやりきることは意味があります。

直感的には経理のキャリアとして進む未来が少し強くなりましたが、ひとまず今週はまだ調べるもの・検討するものが残っているので、それはちゃんとやっていきます。

ではでは




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20210423 前職振り返り:業務の本質についての自分の考え [仕事の話]

はい。気づけば今週も終わり、前職の最終出勤が3/26なので28日経ちました。

実質1ヵ月です。

忘れないうちにこのネタを書いておこうと思います。

とはいえ、仕事の話は折に触れてここで書いているので、
大して中身があるわけではないかなと思いますが、改めて総括して、これで終わりにします(笑)

前職お前何やってたのってとこから書くと、

ガチの創業期から業績が黒字に安定してきた上場準備期のベンチャー企業で経理として、
毎月の請求・経費支払処理、月次決算・四半期決算・年次決算、開示資料作成、税務全般、稟議の審査などの内部統制周りの運用サポート、内部監査(2018年と2019年のみ)、給与計算チェック(最後3ヵ月だけ)、株主総会事務局(最後の最後)あたりをやりました。

まあ特に決算が中心で、そこに直接つながる部分も一緒に担当していたって感じです。
仕訳の入力はスタッフがやっている部分もありましたが、チェック含めて月次決算から四半期までほぼ1人で実作業をしていた時期もあるので、まあまあ胸を張ってやったと言えます。

さて、タイトルにも書きましたが、少なくとも前職の自分のポジ、ひいてはもしかしたらもうちょっと一般化できる範囲において、
「結局、業務の本質は何だったのか?」=「経理とは何をする仕事だったのか?」
ということについて、多分年明けくらいには自分の考えができてきていたところでした。

表面的には経理は、「決算を組んで、財務諸表を作成すること&税務申告を完了すること」が中核の仕事と言っていいと思ってます。もうここが間違ってたらすいませんって感じですが、少なくとも自分の使命としては決算をやりきる(=年度決算を完了して、税務申告して、会社法と金商法の監査法人の審査をやりきる)ことだったと認識してます。

でも、前々職で会計事務所だった身からすると、仕訳入力~決算確定~税務申告とかって、元になる資料さえ揃っていれば、理論上は全部外部に委託してもできちゃうんですよね。監査法人の審査も、ある程度の規模だったり上場するなら多くの法人がやることですが、やんない会社だってあります。

そこが全部自動化or外部委託されたと考えたときに、
残ったものは「仕訳の元となるデータを正しく確定させるための、社内における諸々の調整・確認」でした。
こればっかりは会計事務所時代でも、クライアントの経理担当(創業者の奥さんとか)が誰かしらはいて、仕訳になる前の伝票とか、給与明細とか、銀行の通帳とか、そういうものを用意してもらっていたので、そういった情報を正しい状態で用意してくれました。(まあ、間違っていて折り返すとかはありますが)
で、こういう情報は基本的に会社の中で閉じたやり取りとして、合ってるか確認するしかないわけで、会社の中にいる人間しかできないんだと思います。

「経理って何する仕事?」と聞かれたら、
今の自分なら「財務諸表を作るために、お金に関する社内の情報を整理・確認する人」と答えます。「財務諸表を作る仕事」ではないなというのが一歩進んだところであり、入社当時は完全に「請求やって、月次決算やって、四半期やって、年次決算最後にやるのが仕事」だと答えていたはずで、Excelや会計ソフトをポチポチたたく方が本当の意味でのメインだと思っていたと思います。まあ作業時間的にはそのExcelや会計ソフトが大半なのですが、自分のポジションにしかできない所・やるしかない所であり、一番頭を使わないといけないのは、もっと時間的に前の時点の、日々の業務で生じる原始資料をいかに整えるか、という事だと今なら言えます。そのために稟議を確認するし、請求のエビデンスを整えさせるし、立替経費の領収書について文句を言うし、預金からの振込手続きをミスらないように確認するし、といった事が出てきます。前職で言えば、こういったやり取りには特に内部統制や税務なんかを考慮することが求められます。「監査法人がなんか言ってくるかも」、という場面では彼らとの折衝を含めて調整といって差し支えない気がします。実際の交渉は上司がやってくれましたが、実務手続き上の調整を僕が監査担当者とやることもありましたので、やはり監査法人というのは経理にとっては特別重要な業務上の関わり合いになると言わざるを得ません。


前職では、そもそも会社の金が動くときには、稟議や申請が何かしらないと基本的におかしいので、それらも毎日モニタリングして、怪しい申請や不備のある記載については逐一Slackで確認を入れていました。金が動いた後で確認するのでは遅く、動く前に確認しないと未然にミスを防ぐことはできませんので、日々、事前の確認・イレギュラー対応の事前相談・調整などをしていました。特に請求・月次決算のタイミングでは費用の1つ1つにて確認を行い、新規の取引や、毎月定常的な取引でも金額に大きな動きがある場合などには担当者に都度確認を取って、背景を把握しておき、上司から説明を求められたときに即座に打ち返せるようにしておきました。

全部署で何かしら1円でも金を動かす各担当者に対して、彼らの眼中にはない内部統制・税務・監査法人などの諸事情を勘案しながら苦心して文章を練り、やり取りをし続けることは、譲れないところをNoと言い張る番人(コーポレートは全員番人でないとダメです)としての覚悟と、時に柔軟な対応で事業を促進させていく姿勢の両方が求められるんですが、事業部門内部にいる人に比べると、沢山の人と会話できるみたいです。各事業部内部にいる人は、基本的に自部門の数人とやり取りをする時間が大半のようでしたが、毎日いろんな人に連絡をするので、そういう意味では「今日もこの人達か」的な飽きはなかったです(笑)

こんなかんじですかね、ちょっと怪しいですが、自分の思うことは書いたつもりです。
え、ちげぇよ!みたいな意見や指摘は歓迎します。こういう話は幾らしても、し足りない(前提や状況が少し違うだけで変わるし、そこに自分の誤解が入ってきたりして基本的にカオス)と思うので(笑)

ではでは
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不信の集積で作る信頼の話 [仕事の話]

久しぶりの執筆は仕事の話です。

今日は
「信頼できる仕事は信じないことの繰り返しでできていたりするなぁ」
と感じた、当たり前かもしれないことの話です。


今僕は経理の仕事をしているのですが、
最近どうもミスが発覚することが多いです。
それも、どれも共通して「正しいと思っていたものが、実は間違っていた」というパターンだったりします。

僕もこの仕事をして4ヵ月が経ち、
仕事上の手続きについて全く無知という事は無くなりました。
むしろ仕事の手順について習熟してきたからこそ、
こういう風にミスをしているのかもしれません。

例えば他の部署の人にヒアリングした請求に関する情報、
例えば監査法人からの指摘事項、
例えば顧問税理士の作った確定申告書、

僕が「この人から得た情報なら、現場の人だし/プロだし/資格持ってる人だし、大丈夫だな」
と思って信じた情報が、ことごとく間違いでした。

経理の仕事は基本的にミスが許されません。
完璧に手続きされていることを前提とした減点法の職種です。

僕は今日このことについて考えるまで、信頼のできる仕事をするための方針としては基本的に
「正しい情報を知っていると信じられる人に聞いた情報を元に仕事を進める」
ことをしていました。もちろんエビデンスも確保しますが、基本的に現場の人間・外部のプロの判断や発言、情報を信じるスタンスでした。
正しい情報を元に正しい手続きを踏めば仕事は完成するという思想は、順接的です。
性善説的と言ってもいい気がしますが、まあ爪の甘いスタンスだということなのでしょう。


ところが必要なのは全くの逆で、必要なのは
「相手のもたらすアウトプットに対する徹底的な不信と、それに由来する病的なまでの確認」
だったようです。
公認会計士だろうが税理士だろうが、得意先と直接やり取りしてる担当者だろうが、
「とにかく相手が間違っているかもしれない」
ひいては「自分が正しくないかもしれない」
という自分も含めた全方向的な疑いのプロセスと確認のフィルターでろ過された仕事だけが、 「この数値は正しい」と信じられるアウトプットを生んでくれるようです。

逆説的だと思いましたけど、もしかしたらこれは経理の仕事に限らず、
他にもこういう仕事は多分にあるというか、
もしかしてあらゆる仕事にこういう側面があるのかもしれません。

とはいえ、前職の会計事務所時代にこういうことは殆ど考えたことはなく、 それでいてミスは殆ど起きなかったので、 「これはベンチャーや企業の経理という職種に特有の要素なのかもしれない」 という思いも拭えないでいます。 正しい情報を正しいやり方で処理して順当に結果を得る仕事も、 僕は確かに経験してきました。 再現性の高いタイプである僕にはそっちの仕事の方が合ってるはずです。 それはその方法を確立してくれた上司や先輩たちのお陰ですから、 僕は彼らにとても大きな敬意を表したいと改めて思います。


話を戻して。
好みの問題ですが、
僕はこの、今自分に必要とされている
「徹底的にすべてを疑う、性悪説っぽい」スタイルが好きではない気がします。
頑張ってこのスタイルをやってみますけど、
必要だと割り切った上で、それでも絡んでくる性格的適性の話です。


思えば上司も、その上の上司であるCFOも、
「北斗の拳」的な殺伐とした感じの人間観だなぁ・・・
と個人的には感じていました。
「人なんてそうそう変わんないよ」とか
「あいつほんと信用できない」とか平然と言います。
「監査法人の誰々とかあてにならないから」等々。
ここ最近で、「ああそんなに信用してはいけないものなんだな」と漸く思い知らされる出来事は何件か経験しましたが、それにしたってなんか悲しい世界観だと感じてしまいます(笑)
バックオフィスで出世する実務家がみんなそうなのかは知りませんが。


僕個人は、変なことがない限り基本的に人を信用してる感じです。
一度疑うとむちゃくちゃな疑心暗鬼で精神が死ぬとかそういう懸念もあったりしますが、
基本的な人間観が上司たちとは対比される程度には牧歌的なんだと感じてます。


そういう人間観が今までの自分に「疑う」という行為を無意識にさせていなかったのかもなぁと思うと、性格的に今の仕事向いてないじゃん!?っていう考察になりました。
いやまあ最近早くも転職を考え始めたのも影響しています。

年明けからスケジュールの圧迫感に嫌なストレスを感じる自分を自覚するようになったし、
仕事の進め方でモヤモヤっとしたり、
軽くバーンアウトしたりしたので、
今のように職種への適性を考えたり、
自分が本当にやっていきたいとか、
興味を持てるとか、
得意を生かせる仕事とか、
一生やっていきたい仕事とか・・・etc
について最近考えなおしています。



後半は僕の個人的な話になりましたけど、
「疑いまくって正しくする」みたいな逆説的プロセス(そこまで逆説的じゃないかもしれないけど)はきっと皆さんの身の回りにも使う機会があるんじゃないでしょうか?
「攻撃こそ最大の防御」みたいなやつと似てる気もします。



ゆっくり書いてたら1時間くらい経ってる。
遅筆だなぁ・・・

そのうちもっと抽象的な感じで文章かけたらいいなと思うようになりました。
自分の文章も振り返りが必要なんだろうなぁ・・・w

では今日はこの辺で。



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年度決算の振り返り、償却資産の申告と勤務先の抱える問題について考える [仕事の話]


どうも、先日は決算について愚痴っぽい記事を書きましたが、
落ち着いてきたので、今度はもう少し冷静に、そして将来の自分が読み返して為になるような、
そういう意味で「資産性の」ある記事を書きたいと思います。
(会計上で「資産性」というと「将来の収益獲得や費用減少に繋がる」みたいな要件の事を言ったりしてるんですけど)


まず年度決算について振り返ります。

・やったこと
①BS科目の見直し→残高や期中処理が間違っているものが期中放置されたままだったのを決算で一気に直すことに、こんなことは期中にやっておくべきだし(俺が入る前の時期に対して)、気づいておくべきだった(俺が入ったあとの時期については)
②消費税の修正→基本的に上記と同じだけど、為替差損益などを普通に課税で処理していたのは俺も驚いた。明らかに間違いな処理が実務上の都合(スタッフさんの知識レベルや月次決算資料の都合)を理由にまかり通っているのはヤバイのではと思った。
③賞与の処理→期中毎月引当金を繰り入れている。引当金と支払い時の差額を、賞与ではなく未払賞与で処理して、部門別に生じている差額を未払賞与の勘定内で処理するということをやっているけど回りくどすぎるし、決算時の整理もめちゃ煩雑で会計データを見た顧問税理士から不興を買った。
④固定資産の整理→直近の税務調査のきっかけがソフトウェアの処理だったので、顧問税理士がきちんとした処理をしようとしてくる心情は理解できる。上司があんまり乗り気じゃなくめんどそうにしてたのが意外だったが、上司はその後顧問税理士が「欠損金が実は今期まで100%使える」というファインプレーの指摘をした瞬間手のひらを返したように喜んでいたので、なんか都合いいなwと思った。
⑤確認状の発行→監査法人による監査業務の一環で、取引しているすべての金融機関+ランダムサンプリングした得意先・仕入先に対して、売掛金・買掛金の残高や年間の取引内容を確認するための書類を送る。
普段請求書を送っているところに送っても、相手の会社内でたらいまわしにされることが多いらしく、確認状を発行する会社に対して事前に「確認状が行くので、数字を管理している部署を教えてくれませんか?」という根回しを、当社の事業部門のメンバー(あるいは、相手の営業と仲良くしている人)にしてもらう必要がある。しかし、その根回しをしても「監査法人が確認してくるなんて何か陰謀があるんだろ!」とか言ってくる会社もあったりする(本当にあった)。監査法人は送付から返送までにおおむね2週間を見積もっていたりする。(確認状の準備は会社でやるけど、送付者と返送先は監査法人になっている)とりあえずめんどくさかった。

・決算振り返りまとめ

①期中管理があまいと財務諸表キレイにするのめっちゃ大変
②安易に消費税を対象外にした修正仕訳とか振替仕訳とか入れんのはヤバイ
③期中に支払う賞与の賞与引当金繰入をやってる場合の処理がなんかやっかい(今後の課題)
④法人税には補助科目つけて国税と地方税くらいには分けた方がやっぱりいいと思う



今日は償却資産税の申告も早めに済ませたので、それについて自分の学びをまとめておきます。

①償却資産税の対象は有形固定資産だけ。一括償却資産は含まないけど、10万~20万の間の取得価額でも、個別償却してる資産は対象に含まれるので気を付ける。
②普通の方式の場合は、前年の1月2日~今年の1月1日に増加した資産と減少した資産についてのみ書くみたいだけど、電算方式(要はPCでソフトとか使ってやってるタイプの事だと思う)の場合は問答無用で1月1日時点の全資産を記し、その年に増加した分だけ増加事由の番号をマークする方式をとる。減少分がある場合は減少資産の明細を書くんだと思うけど、今年は無かったのでその場合の申告書は見れなかった。電算方式の場合は、1枚目のところに課税標準まで求めて記入する必要がある。(電算じゃない方式はそこは書かなくていいっぽい)
③電算方式は資産コードを独自に設定して申告書に記入する。本当になんの縛りもないので個々の会社の裁量にゆだねられているっぽい。
④償却資産税は課税標準に100分の1.4をかけて求める。6月くらいに税額通知されるらしい。

当社はPCA固定資産使ってやってますが、どこのソフトでもちゃんと資産登録さえしておけば結構簡単に済むなということは前職の経験も合わせて考えて思ったことです。普段の行いだよな。
資産コードと増加事由を登録し忘れていたのでちゃんとスタッフさんにも共有しとかないといけないですね。

償却資産税の申告は、僕が大体一人でぶつぶつと考え事をしながら黙々と?(笑)作業をしただけで終わったので気づきも簡単に振り返ることができましたね。実は前職ではほとんどやっていなかったのでいい経験になりました。ちゃんと経理としてレベルを上げる機会になってると思います。


決算は、顧問税理士のプロい活躍と、不甲斐なくも上司を頼ることにした自分の英断(≒帰宅)によってひと段落を見せていますが、なんというかまぁ酷かった(笑)
会計データがとても8期目の会社とは思えない非洗練ぶりなんですよね。
会計処理が酷くガラパゴス化していて、為替差損益の処理・賞与関係の処理・そして「マイナス仕訳による修正処理」という3つのガンを抱えています。為替差損益はまあ年一の処理でもよいかもしれませんが(監査法人はなんで今年の3Qまでの四半期決算で見逃してくれていたのか謎)、あとの2つはちょっと今年の期中から何とかしときたいです。

マイナス仕訳については、T/Bで見たときに金額の感覚が意味わからなくなるので初見で見たときもやばくね?と思ったんですが、顧問税理士は「内部統制上よろしくない」ともっと正確な指摘を飛ばしてきました。上司は「csvで仕訳入れる時にこっちの方が楽じゃん」の一点張りでちょっと怖いくらい聞く耳をもちません。理論派の僕としては正直この件は顧問税理士と同意見で、普通に貸借を反対にしてプラス計上できちんと修正仕訳を切っていく方がやりやすい人です。ってか、仕訳を修正するときに「いったんマイナス仕訳して、それから正しい仕訳を入れる」って逆にしんどくないすか?無駄に仕訳が多くなるから元帳見直してるときも結構邪魔なんですよ。例えば期中のある仕訳達100本を全部マイナスして入れなおしたら200本増えるわけです。マジスクロールだるい(笑)

複数のミスった仕訳(過月分で内部統制上直接修正できない)の修正仕訳を新たに入れるにしても、総額集計して一本、あるいはできるだけシンプルな仕訳で綺麗に見やすくデータを作っていった方が、別の時間・あるいは別の人間がデータを閲覧したときにも理解しやすいと思うんですよね。

「ガラパゴス化」というのは僕が勝手に表現として持ち出した言葉ですが、こうした会社独自の会計処理を身につけていく事は一人の、将来的には転職の可能性を持った労働者としては不利だと思うんですよね。汎用的なスキルや会計知識の習得を妨げ、自らの市場価値を貶める行為だと感じてます。それに上場目指してるなら会計面も世間のスタンダードを目指さないとやばい気がするし。

僕はまだ4か月目で半人前のくせに、今年からはより一層経理の定常業務を中心的に任される感じになりそうなんで、他社を知り、プロである監査法人と顧問税理士の指導を真摯に仰いでいきたいですね。ある種、介入を認めることになりますが、彼らプロを頼らないと会計処理を正常化する圧力は足りなそうなので・・・。


今日の所はこの辺で、少しだけ経理の実務についてもお伝え出来たと思います。確認状とかはマジで初めてだったので段取りも改善の余地残りましたね。。

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